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――一念願のソロ・デビュー・アルバム『ファイアード・アップ』がリリースされますね!
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| アリーシャ: |
そうなのよ! 嬉しいのはもちろん、ホッとしたっていうのもあるの。とても長い時間をかけて製作したアルバムだし、ソロ・デビューは昔からの夢だったから。日本先行発売にしたのはここが私の大好きな国で、是非また戻ってきてショーをやりたかったからよ。
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――一どんなアルバムですか?
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| アリーシャ: |
私が好きな音をフュージョンさせたアルバムよ。私は父親がジャマイカ人だから小さい頃からレゲエを聴いて育ったし、母親はファンクやモータウン系を聴いていたからその影響もある。それに、私が育ったイギリスはポップ・ミュージックが常にチャートを占領する国だったからポップ、ファンク、ソウル、レゲエが混ぜ合わさった仕上がりになっているわ。タイトルからも分かるようにアップ・テンポな曲が多くて、早く私の音楽を世に解き放ちたくて仕方なかったのが伝わるはずよ。詞の内容は私が気になっている事、大切にしている事、エンジョイしている事なんかを正直に表現しているわ。
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――一アルバムの中でお気に入りのトラックは?
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| アリーシャ: |
「ファイアード・アップ」はジェームズ・ブラウンにインスパイアされた曲で、金管楽器のセクションやファンキーなヴォーカル・スタイルがあの時代を思い出させてくれる感じで、お気に入りよ! 実在する感情を基に描いたわけではないけど、“全ての主導権を握った激しい女性”が主人公で、男性を誘惑するとてもエネルギッシュな内容の曲なの。
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――一ソロ・デビューを意識したのはいつ頃から?
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| アリーシャ: |
5歳の時からよ! って言いたいところだけど・・・(笑)。そうね、ミスティークが解散してからかしら。グループにいた時はまだソロになる準備ができていなかったわ、実力的にも精神的にもね。解散後数ヵ月も、自分がどんなスタイルの音楽をやりたいのかがハッキリしなかった。グループにいた時と違って私一人で全ての決断を下さなきゃならなかったから万全の注意を払って、時間をかけて答えを出したかったのよ。
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――一グループの一員でいる事と、ソロになる事の利点・不利点は?
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| アリーシャ: |
利点は、自分が書きたいと思ってる事を正直に書けることね。ミスティーク時代は皆若かったからってのもあるけど、関心のあるトピックって言ったら“男”の事だったの。どこどこで素敵な男性と出会っただの、どんな恋愛をしているだの、恋の駆け引きだのね。それがメンバー3人に共通するテーマだったから。でも一人となった今は、例えば「リップスティック」は女同士の助け合いの曲だし、「エヴリバディ・ワンツ・トゥ・チェンジ・ザ・ワールド」は、今ある世の中の状態を私なりの解釈で歌った曲だし、以前はガールズ・グループのイメージに合わないからって歌わせてもらえなかったヘヴィーな内容のものも自由に表現できるようになったわ。不利点は、周りを見渡した時に誰もいなくてロンリーな気分になる事かな。1人だと何だかむき出しな状態の様な気がして、落ち着かない時があるわね。あと、自分に全ての決定権があるのはいい事でもあるんだけど、時には1人より3人の頭を使った方が楽な時があるのも事実よ。
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――一あなたの声はとても特徴的ですが、そのヴォーカル・スタイルはいつから身に付けたものなのでしょうか?
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| アリーシャ: |
MCは趣味でやっていた叔父から学んだの。18歳の時に、あるパーティの準備をしていた台所で叔父に「MCを教えて」って言ったのを覚えてるわ。何のフレーズだったかは覚えていなし、なぜそれを選んだのかもわからないんだけど、同じフレーズをまるで何かに取り付かれたかのように繰り返し練習してたわ。元はといえばウケ狙いのためにやり始めたんだけど、そのうち周りが「真剣に取り組みなさい」なんて言い出したのよ。歌は小さい頃から歌っていたけど、なぜあの時MCをやってみようと思ったのかは今でも謎よ。
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――一昨年末はイギリスの大人気ダンス・コンテスト番組で優勝を経験、今年はソロ・デビュー、さらには出演映画の公開も控えていると、まさに順風満帆といったところですが、今足りないと思うものはありますか?
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| アリーシャ: |
もちろんすでに十分ハッピーなんだけど、キャリア的にもプライベート的にも“もっと何かやりたい”って気持ちは常にあるのよ。まだまだ成長の余地や経験すべきことはたくさんあると思うし、だからこそ前進できるわけで。今の仕事を続けていられる事にはとても感謝しているし、自分は恵まれていると感じているわ。ただ、欲を言えばまだ実現できていないのがワールド・ツアーなのよね(笑)。自分が一番ハッピーでいられるのってステージでバンドと一緒にパフォームしている時だから。でもね、ミスティークの頃からこの仕事には幸せを感じていた。だって以前は飛行機にすら乗ったことがなかったのに、グループに入ってからは世界中を回れたから。あの頃がおそらく幸せの絶頂期だったと思うわ。だからそれ以降起こる出来事っていうのは全部ボーナスだと思うようにしてるの。
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| インタビュー・文 / 猪俣ロミ |