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――前作とは、かなり雰囲気が変わりましたね。
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| 大野: |
前やってたものの延長で考えてくと、なんかこう、セッション・バンドみたいな感じになっていっちゃうと思ったのね。そういう部分も確かにあるけれども、そこばっかりクローズアップするのはちょっと違うって分かってたから、今度は歌モノがいいなって。いつも自分達にとって新しい事は何だろうって探しながら(レコーディングを)始めるし。飽きちゃうんですよね、同じ事ずっとやってるっていうのが。
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――歌モノってことで、今回ムーグさんが歌ってるじゃないですか。そのハジケっぷりには、かなりビックリしたんですけども(笑)いったい彼に何があったんでしょうか?
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| 大野: |
(笑)最初の曲を作ってた頃、彼が「カラオケにハマってる、人前で歌うのは面白い、たまにDJやってる時も歌ったりする」とか話してたんで、だったら歌ってみれば?みたいな感じになって。1曲目の「Mutating」は、もう勝手に歌っていいからって任せたのね。で、わけの分からない言葉で歌ってたのを、吉永が「こんな英語に聴こえる」って、ちゃんと歌詞にして、それでもう1回歌い直したものなんですよ。
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――ムーグさんの、この才能は、バンド内でも今回まったく唐突に見出されたものなんですか?
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| 大野: |
予想外って感じでもないですけど。そうねぇ……なんか、面白いオジサンじゃないですか(笑)。だから、何かやってくれるかなっていう期待と、たぶんできるんだろうなっていう安心みたいなのがあって。で、実際やってもらったらノリノリだったから。
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――大成功してしまったと。それで、歌詞はシュガーさんが書いたようですが、「Peace」とかは、かなりメッセージ性の強い内容になっていますよね。
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| 大野: |
私は最初、直接的すぎると思って、もうちょっと違う感じがいいんじゃないかって話したんだけど、「このぐらいでいいんだよ、明るく歌えば重い感じにはならないし」って言われて。ちょうどイラク戦争の映像とかを見てた時に書いてたんだと思う。
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――今作は「ワタシアワセ」という言葉がサブタイトルになっていますが、このコンセプトは?
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| 大野: |
アルバムが出来上がってから、タイトルを決める話し合いをしていて、他に、オリガミズムとかオプティミズムとか、ちょっと堅苦しい言葉もあったんだけども、要は、折り紙の鶴を折って千羽鶴にして渡すとかよりも、折り紙の折り方を色んな人に伝えて皆で作った方が幸せが広がる、みたいな事を言ってたのね。だから幸せ感っていうか、皆がハッピーになるようなイメージは考えていた。
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――ジャケットも、実際に折り紙になっていますよね。
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| 大野: |
ムーグさんがどっかで夜遊びしてた時に、誰かが折り紙の話をしたらしいのね。そこでピーンときたみたいで「次のジャケットは絶対に折り紙にする」って。気分がもう、ぴたっとハマったんじゃない? だからCDジャケットも全て自分で作れるようになってるんですよ。折り紙の色を選べるし、裏ジャケットの写真も、帯も、自分で裏か表か好きな方を使えるから。
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――なるほど。さて、この後はツアーも予定されていますが、どういう感じのライヴになりそうですか。もちろんムーグさんは歌うんですよね?
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| 大野: |
(笑)歌いますよ。「ムーグ歌うコーナー」っていうのが、あると思う。あと、新曲はこれまでの音と全然違うって言う人もいるんだけど、私は昔の曲と近いんじゃないかって感じてるのね。セットリストで並べたら合う気がするから、久々に古い曲もやってみたいと考えてます。
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| インタビュー・文/鈴木喜之 |