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インタビュー

Blood Red Shoes / ブラッド・レッド・シューズ

今度は、“第2のカイリー&ジェイソン”なんて書いてみてよ。
Blood Red Shoes / ブラッド・レッド・シューズ
アメリカのダンサー、ジンジャー・ロジャーズが踊り続けて白いダンス・シューズを血で真っ赤に染めたという話から名付けられたと言う、ドラマーのスティーヴンとギタリストのローラから成るブラッド・レッド・シューズ(BRS)。英ブライトンで結成された20代前半のデュオである彼らは、インディーズでリリースした4枚のレコードがソールド・アウトを記録するなど、母国では期待の新人とすでに大注目を浴びている。いよいよ世に出ることとなるデビュー・アルバム『Box Of Secrets』の発売に先駆け、初来日を果たした彼らに話を聞いた。
――デビュー・アルバムはどんな作品ですか?
スティーヴン: 丁寧な仕上がりはつまらないから、ライヴ・レコーディングをやったんだ。エネルギッシュな感じの音を求めた結果、一番効果的な方法が見つかったんだけど、実はそれは夜中二人が酔っ払った時なんだ!
ローラ: なぜだか分からないんだけどね(笑)。だからヴォーカルを入れるのは全部夜中の2時ぐらいまで待たなきゃいけなかったの。
スティーヴン: ちょうど赤ワインのボトルを2本飲み干した後ぐらいが良くってね。
ローラ: きっと身体がリラックスしているからだと思うわ。
スティーヴン: 夜歌う時って感覚的にギグで歌ってる時と似てるんだ。暗くて、ほろ酔い気分だし。でもだからって決してゴシックなアルバムじゃないよ。
――楽曲製作はどのように進められますか?
ローラ: 最初はお互いに楽器でジャム・セッションするの。それでたまたま出来上がった、二人共が良いと思ったパートを覚えておいて、そこから今度は広げていって曲にする。大体いつも速い流れで出来上がるわね。音を作ってから、メロディー制作につなげて、歌詞は最後よ。
スティーヴン: 一番難しいのはタイトルを考えることなんだ。
――あなた達の書く詞には、とてもシンプルな語句を繰り返すことが多いように思いますが、これは意図して行なっている事ですか?
ローラ: 面白い事に、そうではないの。それは結成間もない頃に書いた曲に多く見られるんだけど、今はそうでもないわ。
スティーヴン: 僕達あまり賢くないからかもね(笑)。たぶん、即興で楽曲製作しているからだと思う。即興で何かやってる時って、次から次へと新しいものを編み出せないじゃん? ある程度リピートする事を許さないと、保つべきリズムを失っちゃうからね。多くの場合、後から戻って歌詞を書き換えるんだけど、中にはそのままの方がシンプルで良い時がある。
ローラ: 客観的に聴いていると、その方がメッセージ性があるなんて言われるんだけど、自分達はそう思って書いているわけではないから、面白いわよね。
スティーヴン: 僕達は深く考えたりしないで潜在意識の元、直感で行動しているから、とてもミステリアスなプロセスなんだ。後から振り返ってみて、まるで自分達が関わっていないかのように感じる事さえあるからね。
――歌詞の内容はどういう事からインスパイアされるのですか?
ローラ: ほとんどは自分達が経験した事だったり、二人の何かに対する考えだったり。例えば昔、バンド活動をやりながらアルバイトをしていた時期があるんだけど、その時書いた曲は“音楽のために仕事は仕方なくやってるのよ”的な詞であふれていた。
スティーヴン: その日ムカついた事から、いつかやってみたい事、その瞬間自分の頭にある事を曲にしているよ。「You Bring Me Down」はすごくつまらない仕事をしている時で、だからって仕事に行かないわけにはいかないって気分をダイレクトに歌ってる。「Try Harder」は“自分は他よりクールなんだ”って事を証明するために生きている奴らに飽き飽きした気持ちを歌っている。今考えてみると僕達の曲の多くは不満から生まれているね。何かに嫌気がさしていたり、今いる状況を改善したいと思ったりさ。マイナス思考なのかな? でも“全てに満足している”曲を書いたところでそれは本当の僕達じゃないからね。
――2人の性格は楽曲制作やステージ上での役割分担に影響していますか?
スティーヴン: 僕がドラムをたたいて、ローラがギターを弾く事以外は、個人のパーソナリティっていうのはパフォーマンスでは表れていないと思うよ。
ローラ: そうね。スティーヴンの方が自信家で話し上手で、私はシャイで控えめって言うのが本当の姿なんだけど。
――実際話してみるとそうみたいですが、(オフィシャルの)写真だけ見ているとスティーヴンがか弱くて、ローラの方が強いイメージを表現しているように取れますね。
スティーヴン: (大笑)。それが写真の良いところなんだよ! その写真ではローラが台に乗って、僕より背が高いように見せている。まるで彼女に僕がボコボコにされたかのようにね。彼女に支配されているようで僕は気に入っているよ。音楽以外のところではさっきローラが言ったように、僕のほうが社交的だけど、演奏を見る限りではローラも僕もかなり激しくプレーしているから、性格的なものは表れていないと思うね。
――音楽との出会いは?
スティーヴン: 9歳のときに両親にピアノが欲しいってしつこくせがんだのを覚えている。特にピアノを弾きたかったわけじゃないんだけど、友達が皆持っていたから欲しがったんだ。それで結局安いピアノを買ってもらったよ。
ローラ: 私もキーボードから始めたの。母親にレッスンを受けるように言われて。私は曲を書きたくて音楽を始めたんだけど、私の書きたいような曲はピアノではなくてギターの方があっていた。それからだいぶ経ってからなんだけど、友達とバンドを組んだの。最初はヴォーカルを担当していたんだけど、ギターが必要になって、新しいメンバーをリクルートするのが嫌だから私にやれって友達が言ったのよ。それがギターとの出会いね。
スティーヴン: 後で分かった事なんだけど、二人ともクラシカル・ピアノから音楽を始めて、“本当にやりたいのはこう言う音楽じゃない”ってお互い心に抱いていたんだ。それで結局その後二人ともロックにあった楽器を弾くようになった。
――では最後に。男女のドラム&ヴォーカル・デュオでもあることから、よくホワイト・ストライプスと比較されていると思いますが、これについて正直どのぐらい嫌気がさしていますか?(笑)
ローラ: かなりね(大笑)。あまりにも比較されるからもう慣れちゃったけどさ。未だに私たちには一体どこがホワイト・ストライプスと似ているか全く謎なんだけど。
スティーヴン: どっちかと言うとカイリー&ジェイソンに比較するべきだと思うよ! もしくはカーペンターズだね。2ピース・バンドは他にもたくさんいるのにさ。ジャーナリストが記事にするから話が広まるんだよ。君が今度は、“第2のカイリー&ジェイソン”なんて書いてみてよ。そしたらこれから肩書きが変わるかもしれないから。
インタビュー・文 / 猪俣ロミ
■Release Information
Blood Red Shoes
NEW ALBUM
『Box Of Secrets』

V2 / Hostess
HSE-70001
\2,100 (tax in)
08-03-12発売
1. Doesn't Matter Much
2. You Bring Me Down
3. Try Harder
4. Say Something Say Anything
5. I Wish I Was Someone Better
6. Take The Weight
7. ADHD 
8. This Is Not For You
9. It's Getting Boring By The Sea
10. Forgive Nothing
11. Hope You Are Holding Up
12. The Way It Goes *
*Bonus Track (Japanese only)
■Link
Blood Red Shoesに関する情報は下記HPで!
オフィシャル・サイト(アーティスト):
http://www.bloodredshoes.co.uk/

オフィシャル・サイト(My Space):
http://www.myspace.com/bloodredshoes

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