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――西ロンドン出身ながらも、現在はニューヨークに住んで活動しているそうですね。
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| エステル: |
そうなの。もう1年ちょっとになるわ。楽しい街ね。
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――アメリカに拠点を移した理由は?
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| エステル: |
アメリカで成功したかったからよ。ロンドンにいるとアメリカに電話するのも5時間くらい時差があって気を使わなくちゃならないし、だったら移住して本腰入れてやろうって思ったの。最初はカルチャー・ショックもあったわ。言葉にしてもアクセントが全然違うし、ジョークも通じなかったりして。わけわからないジャンク・フードばっかりだったりもするから、こっちに移ってからはヘルシーなものしか食べなくなったわ。アメリカに住むようになってから、自分がよりブリティッシュであることを強く感じるの。今までよりも自分のことがよくわかるようになったし、何がやりたいのかもハッキリしたわ。
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――アメリカへの移住は、あなたにとって、とても大きなことだったんでしょうね。ほかにこれまでの人生を振り返って、これは大きかったなっていうこと、あります?
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| エステル: |
ジョン・レジェンドと知り合ったこと。これ以上に大きな出来事って、なかなかないでしょ?
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――そのジョン・レジェンドについて、あなたはどんな風に思っているのですか?
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| エステル: |
そうねぇ……。まず、ジョンと私の音楽性は共通するところがあるって、よく言われるわ。私もそう思う。彼とは好きな音楽も一緒だし、なんかすごく相性がいいの。で、彼のいいところは、自分の音楽性を押し付けないところ。彼は私らしい音楽をやらせてくれたわ。でも、いい意味ですごく厳しいところもあるのよ。レコーディング中、「キミはもっとうまく歌えるはずだ」って言われたりもしたわ。そうやって本音で仕事ができるのも嬉しいの。
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――今回のアルバム『シャイン』は、順序としてはまずどんな風に作っていったのですか?
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| エステル: |
最初にジョンと、お互いのヴァイブを確かめあったりした。それからマイアミに行って、レコーディングを開始したの。そこで「アメリカン・ボーイ」と「ウェイト・ア・ミニット(ジャスト・ア・タッチ)」と、あと2曲ぐらいを制作して。すごくいい感じだったわ。
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――どんなアルバムにしたいと考えていたのですか?
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| エステル: |
基本的にはグッド・ミュージック。ただ、いい音楽を作りたいと思っていたんだけど。でも、最初はいろんなことを考えちゃったわ。こういうのもいいしああいうのもいいって、アイディアがいろいろあって試行錯誤して。でもいろいろ考えた挙句、結局は自分らしいアルバムを作れればそれでいいんだって思ったの。自分そのものを表現することが一番自然だし、一番やりやすかったわけ。
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――R&Bと同じくらいレゲエもあるし、ヒップホップ的なものもある。これがあなたの自然なスタイルなんでしょうね?!
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| エステル: |
ええ。私がやりたかったことは、ジャンルなんかでは括れないし、いろんなことを表現しようと思ったら自然にこうなるの。ロンドンでリリースした最初のアルバム(『The 18 th Day…』)もそうで、あれによって自分のスタイルができたという感じね。あれ以来、「彼女は普通のことをやらない」っていうイメージが定着したみたい(笑) もともと私はいろんな音楽を聴いていたから、何も不思議なことではないんだけどね。レゲエ、アフリカン・ミュージック、ソウル、ヒップホップ、ソカ……。なんでも聴いてたし、音楽をやるようになってからもジャンルを決めてからどういうものをやろうって考えたりはしなかった。私にとっては、それは当たり前のことなんだけどね。
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| インタビュー・文/内本順一 |