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――'93年に結成、'98年に1stを、'00年に2ndを発売してますが、メンバーが入れ替ったりなどの紆余曲折もあったようですね。
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| ジェイソン: |
よくリサーチしてるねえ(笑)。本格的にバンド活動を始めたのは'97年。僕はホープウェル・ジャンクションというNYから2時間くらいのところの出身なんだけど、農場や森に囲まれて音楽も文化も何もない、退屈な場所で。そこから逃げ出すには、バンドをやるしかなかったんだ。バンドのスタートがこんな感じだから、ミュージシャンの知り合いが増えるにつれ、メンバーもそれぞれ自分のバンドを始めたり、他のバンドに入ったりしたというわけ。
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――マーキュリー・レヴのサポート・メンバーとして、世界を飛び廻っていたそうですね。
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| ジェイソン: |
うん。7年間くらい一緒にいて、日本公演でも演奏したよ。ちなみに僕はマーキュリー・レヴではベーシストだったんだよ。レコーディングにも参加したし、ツアーでも一緒だった。一部の音楽ウエブサイトで僕はその7年間ホープウエルとしての活動は休止してしていたと書かれているけど、それは間違いだよ。一番最初は彼らのサイド・プロジェクトのハーモニー・ロケッツに入ったんだ。それが確か'94年か'95年だったな。
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――日本でのデビュー・アルバムとなる『HOPEWELL & THE BIRDS APPETITE』のプロデュースをデイヴ・フリッドマンが手がけていますね。
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| ジェイソン: |
彼から「デモが気に入ったからプロデュースしたい」と連絡があってね。僕は自分がやりたいことがはっきりしてたから、あまりプロデューサーに指示されたくなかったし、そういう状況に慣れてなくて。彼は彼で自分の考えを変えないから、結構スタジオ内はピリピリしていたけど、そんな緊張感が結果的にこの作品を良いものにしたと思う。
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――アルバム・タイトルの由来を教えてください。
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| ジェイソン: |
トーマス・マートン(Thomas Merton)という作家の『ZEN AND THE BIRDS APPETITE』という、禅とクリスチャンに関する本があって、僕は全然宗教的な人間じゃないけど、これは人間の欲望が強すぎると争いになるというようなことを描いていて、面白かったんだ。
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――この作品であなたたちは“鳥”のようなサウンドスケープを創造することを目指していたのでは、と思いました。鳥の生態は多様で謎めいていて、不気味でもあり、一方で希望の象徴としての鳥、という見方もある。作品全体のサウンドも一聴してドリーミィだけど、時にはかなげで不気味さもあって。曲中に実際鳥の鳴き声が使用されてもいますし。
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| ジェイソン: |
僕らがイメージしていることを全部言い当てたね。鳥はこのアルバムのテーマだよ。レコーディングの時にNYの周辺を歩きながら車や風の音、鳥の鳴き声など聞こえてくるものを録音していたんだ。ギターとベースとドラムというのは基本だけど、それだけじゃつまらないから、他の自然の音を入れたかった。
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――鳥からはどんなインスピレーションを与えられたのでしょうか。
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| ジェイソン: |
以前は内省的な作品が多かったし、スタジオにこもっていることが多かった。でも鳥は空に向かって飛び立つものだろ。自分たちを解放して自由になり、外の人たちに向かって発信する音楽になったと思うんだ。実際、ライヴをどんどん演り始めたんだよ。今は鳥のように自由だ。
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――今後の教えてください。来日の予定はありますか。
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| ジェイソン: |
CMJのフェスに今年も出るんだ。あとワシントンDCのダム(Dam)フェスティヴァルに出るのが楽しみだよ。実は来年日本公演が実現しそうなんだ。みんなが楽しめる、オーディエンスの立場に立ったライヴをやりたいと思っているよ。
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| インタヴュー・文/森田美喜子 |