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――2年前の“FUJI ROCK FESTIVAL’05”でニュー・オーダーとしてステージに立たれた際に、ステージから降りてオーディエンスの目の前で演奏してらっしゃいましたよね。その時、いちファンとして手を伸ばしていたことがあったので、こんな近くでお話を伺うことが出来てとても光栄です!
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| ピーター・フック: |
ありがとう! 以前、なぜか原因不明の体調不良になってしまったんだよね。その後、具合の悪いままロスに行ってライヴをやったんだけど、自分がプレイしないパートの時に客席を見たら空いている席があって、実際にそこに座ることにしたんだ(笑)。皆に変な顔されたけど、ステージを降りてパフォーマンスし始めたのはそれがきっかけだったんだよね。
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――そうなんですか(笑)。今回の来日はDJとしてですが、“SUMMER SONIC”での日本のファンの反応、自分のパフォーマンスとしてはいかがでしたか?
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| フッキー: |
正直言って日本のオーディエンスはいつも、すごく自分に良くしてくれていると思うし、一番初めにDJとしてこれだけ人気が出たのは日本だったと思うんだ。そういう意味で日本は特別なんだよ。この間イギリスのクラブでプレイした時なんて、なんと8人しか居なかったんだ(笑)。まぁ8人であろうが何千人だろうが自分にとっては構わないし、それはそれで楽しかったんだけれど、そのすぐ後にこうして日本に来ることが出来て、しかも5,000人の前でやれたということは、やっぱり自分にとってすごく気持ちも盛り上がったし嬉しかったね。
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――さて、話はこの度リリースされるハシエンダのコンピレーションに移して。元はイギリスにて3枚組で選曲されたアルバムですが、今回選曲し直すにあたって日本とイギリスで違いを持たせる部分などはありましたか?
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| フッキー: |
いや、別に日本のマーケットを意識したということはないよ。ただ一度やってみて選曲することに対して経験も出来たから、少しやり方を変えてみた部分があったかな。まず向こうで一枚目を作った時はアルバムと言うよりグレイテスト・ヒッツのように良い曲が入り過ぎてしまって、良い意味でも悪い意味でもムーディーさがなくなってしまったかなと思ったんだ。そこの反省点を生かして少し違う考え方をしたりもしたよ。
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――第6弾までのリリースがもう決まっているとのことなのですが、第6弾までのイメージはもう出来ていますか?
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| フッキー: |
まあ6枚と言っても全部自分でやるわけではないからね。イアン・ブラウンやマニにもお願いしているし。自分のはダンス主体という感じになっていると思うけど、他の人なりの解釈もあってもいいのかなと思ったんだ。その方がマッドチェスターというか、バンド的な視点で見てもらえるのかなと思ってさ。
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――マニやイアンに期待していることはありますか?
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| フッキー: |
特に無いな。好きなことしてもらって全然構わないと思っているよ。ミュージシャンとしてもすごく尊敬しているし。まぁあんまりひどかったらそれはそれで、ある意味そのコントラストが面白いと思うから。別にこういう風にしてもらいたいというのはないし、本当に好きにしてもらって構わないと思っているよ。マニのセットリストも楽しいなと思ったしね。
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――以前のマンチェスターの世代が積み上げたシーンをミックスして、新たにニュー・レイヴと言われるようなバンドやグループが今のUKのシーンを作り上げている印象があるのですが、若いシーンへの印象や思っていることは?
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| フッキー: |
それってクラクソンズ以外に誰が居るんだい? まぁ、ゴシップとかCSSは好きだよ。デジタリズムもまあまあかな。ただ彼らも元々そういうレイヴっていったものからインスパイアされたバンドなんだろうけれど、自分からすると、ハッピー・マンデーズやストーン・ローゼズとあんまり変わらない印象かな。
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――ところでハシエンダでは経営にも関わってらっしゃったとのことですが、経営には、(ハシエンダが)好きだから関われたんですか? それとも元々経営に興味があったからですか?
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| フッキー: |
今となっては後悔することはたくさんあるんだけれどね(笑)。元々「ハシエンダをやっているのは、エゴがあるからやっているわけ?それとも本当に自分の銀行残高や財布の中身のことを考えてやっているわけ?」って聞かれたことが'94年頃にあって。考えてみるとやっぱり自分のエゴがあるから自分の収入のことは考えないでやっていたのかな、ってその時に思ったよ。それがマンチェスターのシーンにとってはプラスのことだったのかもしれないし。だから誰にでも、あういうことをやりたいと思うんだったら「やりなさい」って言うけど、経済的観念からしたらあまりお勧め出来ることではないね。
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――最後に、今後の活動としてはしばらくはDJ中心として考えてらっしゃるんですか?
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| フッキー: |
ニュー・オーダーって言葉は言わないけれど、なんとなくそこへ繋がっているのはよくわかるぞ(笑)。とりあえずフリーベースってバンドもやっているから今はそっちで早くプレイがしたいと思っていて、来年の夏頃にはあちこちのフェスにも出たいなと思っているんだ。DJの仕事もすごく楽しいんだけれど、やっぱり自分としてはギグでプレイするってことがすごく楽しみだからね。それから曲を作ることもそれが良いものになってもならなくても、すごく満足感を得られる作業だと思っているんだ。それだけに、早く曲作りを出来るっていうような状況にも持っていきたいとは思っているよ。残念ながらニュー・オーダーのことはご存知のようにすごく大変な状況になってしまっているけれど、やっぱり30年間一緒に付き合っていても結婚しているカップルと同じで、一緒に成長していくこともあれば、別々の道を歩んでいくこともあるんじゃないかな。自分たちは後者になってしまっていて、それはとても残念なことだけれど、30年間あれだけのバンドでやってこられたことはよかったんじゃないかなと思っているよ。
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| インタビュー・文 /伊藤昌利 |