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――制作はいつ頃から始まっていたのですか?
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| 木暮栄一(d): |
mook orangeとのツアーが始まる前だったんですけど、制作は丸々1ヵ月くらいで詰めて、レコーディングは3週間くらいでやりましたね。最後の1週間はここ(事務所)に泊まったりとかして、一気に作りました。期間的には余裕があったはずなんですけど、最初の方はスタジオに行ってふざけて帰ったりとかしてて(笑)。追い詰められないとできないんですよ。
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| 荒井岳史(vo&g): |
とにかく、みんな帰れなくて。ずっと泊り込みでしたね。いい思い出ですね。
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| 原昌和(b): |
追い込まれないと動き出せないバンドなんだけど、それはなぜかって言うと、曲をこねくり回してる状態で放っておくからなんですね。これもいいし、あれもいいし、でも全部入れるとしつこいことになるし、どれにすればいいか決めかねることが多くて。そういう状況の時は、ちょっと寝かそうと。後から聴いてみて、また悩んで。それをずっと繰り返してるバンドなんですよ。
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――前作のmook orangeとのスプリットでは制作に苦労したそうですが、そこでの経験は今作に生かされていたりしますか?
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| 原: |
さっきも言ったけど、追い込まれた後に地獄の1週間が待っているわけですよ。そこでの、生活の仕方だとか、こういう構成にした方がまとまるっていうような細々とした技術っていうのは生かされてるかもしれないですね。石鹸で頭を洗うと次の日臭せーっていうことも含めて(笑)。
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――生活面での知識も役に立ったんですね(笑)。今作はthe band apartらしさを保ちつつ、ポップな面が見えてきた作品になったのではないかと思うのです。具体的に言うとM-8「Stanley」のイントロのリズムは今までになく軽やかですよね。その辺りは意識しましたか?
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| 木暮: |
……特にしてませんね。
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| 原: |
その時、その時にある自分達の中での流行りなんですよね。うちらはこのアルバムを録ったら、もうすっからかんなんですよ。何も残ってない状態なんですね。そうなると、その時の一瞬の手ぐせだったり、なんとなく好きなことだったり、っていうようなことだけが入るんですよ。
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――その時、偶然出てきたものを、詰めこんだということですね。
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| 原: |
自分の中でその時心地良かったんでしょうね。だから、ポップにしようと思って叩いてるわけじゃなくて、なんとなく心地よくて叩いてるという感じ。その方が聴いた時に説得力があるし、明確な音になっているはずだと思うから。
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――英語のタイトルが並ぶ中、ラストは「KATANA」で締めくくられていますが。
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| 木暮: |
こういうサムライがいたら、渋すぎて笑っちゃうなっていう。“彼の悲しみは雲だけが知っている”みたいな昔の時代劇で一生懸命に書いたセリフなんだけど、今読むとどう考えてもクサイなっていうセリフあるじゃないですか。そういう感じが好きなんですよね。メンバー以外で共有できるヤツはいないんですけど。だから、詩を普通に読んだら「なんだこれ?」って思うかもしれないですね。
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――この曲は最後の部分が面白いですね。
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| 木暮: |
ユーモアですね。俺ら的にはやってる時は最高に笑ったんだよね。原と荒井で悪ノリして作ってたと思うんですけど。
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| 荒井: |
面白いと思ってくれたら嬉しいです。
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――アルバム・リリース後のライヴ・ツアーも楽しみですね。ファイナルが国技館ですが、どんなライヴになりそうですか?
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| 原: |
これはうちのスタッフが探してきたんです。ファイナルはパンチのあるところでやりたいと考えていたみたいで、何個かあった候補にこれ(国技館)があって。
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| 荒井: |
あまりステージはデカくしたくないですね。逆に凄くない方がいいんじゃないかなと思います。フェスぐらいにでかいとちょっとバランスが変かなと。そんなに(広々と)使わないですからね。いつも通りにやれればいいと思います。
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| インタヴュー・文/阿部英理子 |