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――今回のサントラ制作へ関わることになった経緯を教えて下さい。
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| カール: |
アンソニー(・ミンゲラ監督)から連絡をもらい、会ったんだ。そこでガブリエル(・ヤレド)とサントラをやらないかと訊かれ、脚本をもらった。彼のことはすぐにいい人だと思ったし、これまでの仕事も、評判も申し分のないとわかっていたからね。そういう人から誘ってもらえたのは嬉しかったよ。
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――ガブリエル・ヤレドとのコラボレーションはどう思いましたか?
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| カール: |
すぐに「イエス」と答えたよ。僕らは以前から他のミュージシャンとコラボレーションすることを考えていたから、今回は絶好のチャンスだと思ったしね。ガブリエルが素晴らしい作曲家であることは知っていて、初対面から彼とは意気投合したよ。
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――どんな風に作業は進行していったんですか?
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| カール: |
ガブリエルのスコアをオーケストラで演奏する曲以外は、ガブリエルに3人編成のバンドとしてスタジオでジャムをしようと提案したんだ。普段、彼と仕事をしているスタジオのスタッフは、ガブリエルに対していつも脇の下に楽譜を抱えているマエストロというイメージを持っているらしく、その彼がスタジオでアコーディオン、シンセサイザー、それにパーカッションなどをプレイしている姿を見て「彼は一体何をしているんだ?」って驚いたらしい。今作の曲はそうやって即興演奏をしているうちにできたものなんだ。インターネットを介してファイルを互いに送り、やりとりすることもあったし、スタジオで数週間、一緒に作業をすることもあった。
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――普段のアンダーワールド制作とはどう異なっていましたか?
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| カール: |
さほど大きな違いはなかった。典型的なアンダーワールドのアプローチの仕方で、まずアコースティックなものを即興でやり、そのアコースティックのものにエレクトロニック・トリートメントをした。ただ普段と違ったのはエレクトロニック・ビートに合わせて制作していなかったことだね。そうした音楽をアンソニーは求めていなかったから。そもそも映画音楽はアンダーワールド・サウンドにとって欠かせないものなんだ。雰囲気のあるサウンド・ピクチャーはぼくらの音楽にフィーチャーされているし、アンダーワールドの音楽は前から映画音楽(のよう)だと思っていたから、今回のこのプロジェクトもなじみの深いものだった。
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――完成した映画はどうでしたか? イメージは合ってましたか?
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| カール: |
まだ見ていないんだ。終わってすぐに他の仕事に取り掛かってしまったから。映画のプレミアの日は、ロシアでショウだから、そこでも見られないし。結局、DVDで見ると思う。(笑)
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――アルバム自体を聴いていかがですか?
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| カール: |
もちろん気に入っているよ。実はアルバムでは音楽が映画で使われている順番には収録されていないんだ。映画のサウンドトラックではあるけれど、その意味では映画から独立しているアルバムにしたかったんだ。それとアルバムには、実際に映画では使われていないけれど、この映画音楽を作ることにインスパイアされた音楽も収録されているんだ。うん、この作品は気に入っている。今のアンダーワールドがやっていることの延長といえるだろうね。でもだからといって、次のアルバムがこういう作品になるとは思わない。僕らのニュー・アルバムにはビートがあるし、従来通りにサントラのような曲もある。聴いたらアンダーワールドの音楽だとすぐにわかってもらえるアルバムだと思う。ここ数年の活動が(いい形で)影響しているサウンドになっているといいんだけどね。
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| インタビュー・文/大野智己 |