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──8年ぶりとなるアルバム『ハイ』が完成して、歓喜するリスナーが日本にも大勢います。
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| ポール: |
時間がかかってごめんね。待っていてくれてありがとう。
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──8年も時間がかかった理由とは?
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| ポール: |
前作が完成して、僕らの目標を見失った感じがしたんだ。それで旅に出たのさ。僕らがバンドをスタートした頃の気持ちを取り戻したくてね。で、旅を終え曲作りをしてみると、数年かけ旅をしたに関わらず、シンプルさがまだ足りなくて、作り直して、またボツにして…とくりかえしていたら、8年もかかったんだ。
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──せっかく時間を費やして制作した曲をボツにするのって、心苦しくはないですか?
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| ポール: |
確かに、それは勇気のいることなんだけど。直感的に思うんだよね、この曲は違う!って。
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──苦渋の作業をしてまで、音楽道を追求してしまう、その原動力は何ですか?
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| ポール: |
僕らにとって音楽とは、自己表現するための最良の手段。人間関係や、日常でなかなか伝えられないことを音楽で表現しようとしているんだ。音楽って、いろんなしがらみを取り除いて、人間のコアな部分、大切なエッセンスを抽出できる。だから素晴らしいんだよね。
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──なるほど。確かに『ハイ』は、我々に生きることの問いかけをしているような内容ですよね。
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| ポール: |
確かにそれはあるね。だが、問いかけはリスナーへ向けたものであると同時に、自分に対してのものでもあるんだ。
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──なぜこのタイトルにしたんですか?
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| ポール: |
人間の生きることへの問いかけ、それを一番コアに問うているのが『ハイ』という曲。だからタイトルにしたんだ。歌詞の内容は、僕たちはなぜどうしてこういう生き方をするのか?こういう生き方を選んで正解なのか?それを問いかけている内容なんだ。
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──生きることへの問いかけ。それをアルバムで表現したのは、アルバム制作前に旅をしたのが、影響しているのですか?
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| ポール: |
旅をする前は、自分の日常みなれたものを音楽にしていたことが多い。だが旅に出ることで、全く違う人々、文化、考えに出会えた。その結果、自分が名もない人間になれたんだ。そこで得たイマジネーションがアルバムに反映されていると思うよ。
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──話は変わりますが、最近はグラスゴーからベル&セバスチャン、モグワイを筆頭にさまざまなバンドが登場し、注目されてます。今のグラスゴーの音楽事情についてどのように思ってますか?
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| ポール: |
お互いにバンドの存在は認め合ってはいるんだけど、スコットランド人はみんなで手をつないで仲良く、という気質じゃないからさ。あまりまわりは気にせず、それぞれの活動をしている体裁で、実はこっそりまわりの状況を偵察している感じなのさ。
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──ちなみに、誰かこっそり偵察しているバンドはいますか?
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| ポール: |
僕らはボスだからね。偵察なんてしないよ。まわりは偵察しているんだろうけど(笑)。それは冗談として、みんな僕らのことなんて気にもとめていないんじゃないのかな。
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──そんなことないですよ!みんな注目してますよ、絶対。
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| ポール: |
だといいね(笑)。
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──さて。気になるのが来日公演、そろそろ実現してほしいんですけど。
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| ポール: |
僕もすごく楽しみにしているんだ!来年の春夏あたりからツアーをスタートしようと思っているよ。そのなかで日本でもパフォーマンスできたらいいね。
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| インタビュー・文/松永尚久 |