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――ものすごくバラエティに富んだ、ポップなアルバムになりましたね。
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| BONNIE: |
そうですね。落ち着いたアルバムは、べつに今やらなくてもいいなとは思っていて。(前作の)『Present』がちょっと落ち着いた感じだったので、今度はまたパンチのきいたものを作ろうかなと。トーレとは久々にやったわけですけど、私としては今までとはまったく違う、新しい気持ちで取り組めたし、彼もまた『Heaven's Kitchen』(←ふたりが初めて組んだ97年発表の2nd)の時とは変わってたから、それもまた新鮮で。音のぬくもりやアナログ向きな質感みたいなのはあいかわらず大事にしてる人だから本質はそんなに違わないんだけど、ここ最近テクノロジーの力を借りてサンプリングとかも入れてたりするから、その変化に気づいてもらえたらうれしいですね。
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――ちなみに『Even So』というタイトルには、どんな意味があるんですか?
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| BONNIE: |
“たとえ何とかだったとしても、何とかだよ”っていうときの繋ぎの言葉ですね。だいたいそのあとにポジティヴなフレーズが付くんですよ。
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――たとえ受験に失敗したとしても、浪人生活もまた楽しいさ、みたいな?
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| BONNIE: |
そんな感じそんな感じ(笑)。なんか、私にピッタリな言葉だなと思って。
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――人生七転び八起き、ですか(笑)。
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| BONNIE: |
そうそうそう(笑)。
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――なるほど(笑)。今回のアルバムではさまざまな恋愛のフェイズが描かれていて、中にはせつない別れの歌だとか、どうしようもなく逡巡してる曲なんかも多いのにもかかわらず、一枚聴き終えると、スカッとさわやかな気分になるんですよね。決してすべてが幸せな結末に向かっているわけではないんだけど、ひとつひとつの歌から確固としたポジティウ゛なマインドが感じられるというか。
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| BONNIE: |
ああ、そう言ってもらえると非常にありがたいです。詞を書いてるときはいろいろと悩んだりするようなこともあったんですけど、あんまり重たいことばっかり書いちゃうと、何より自分が前向きになれなさそうでイヤだったし。聴いた人とかにも、“うーん……”って考え込むんじゃなくて、普通にさわやかに“明日もがんばろう!”みたいなふうに思ってほしかったんですよね。あとはやっぱりトーレがアレンジすると、だいたい明るい感じになるんです(笑)。スウェディッシュのせつない雰囲気とかって、日本人の感性にはオプティミスティック(楽観的)に響くことが多いんですよね。だからか知らないけど、どんなにせつない方向に持っていこうとしても、トーレとやるとあんまりそういうふうにはならない(笑)。でもまあ、自分で言うのも非常になんですけど、最後までじっくり聴いてもらっても恥ずかしくない作品になったと思います。なので、ひとつよろしくお願いします!
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| マネージャー: |
そこまでがんばらなくても(笑)。
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| BONNIE: |
ひとつと言わず、2枚、っていう(笑)。家族のぶんもね。たまに夫婦のとことかにCDをあげると、“えっ、どっちの?”って取り合ってる人とかいるから。別れた時、べつべつに持っていけるように(笑)。
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――たとえ別れたとしても、それぞれ楽しめるよ……って、まさに“Even So”じゃないですか(笑)。
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| BONNIE: |
あはは。なるほどね。じゃあ、ここはひとつ、そういうことにしておきましょうか(笑)。
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| インタビュー・文/由田 貴久 |