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――結成のキッカケから教えてもらえますか?
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| 金 佑龍(Vo&G): |
僕が楽器屋さんにメンバー募集の張り紙をして。
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| 小宮山 純平(Dr.): |
僕ら(小宮山と林)は地元が滋賀県で、高校時代から一緒だったんです。大阪でバンドやってたんですけど、それが解散しちゃって、どうしようかって思ってる時に、その張り紙をみつけて。
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| 林 周作(B): |
とにかく字体がエエ奴そうだったんですよ!(笑)で、会ってみたらやっぱりエエ奴やって(笑)。
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――バンドの方向性みたいなものは始めから一致していたんですか?
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| 金: |
一緒にいろいろ聴いたり、ライヴ映像を見たり。音楽性はホンマに雑食的で、みんな同じところもあるんですけど、バラバラなところもあって、それを全部出せたらいいなって。
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――ヴォーカルがすごく印象的ですが、これはどのように確立されていったんですか?
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| 金: |
当初は(ヴォーカルが)別にいたんですよ。そいつが抜けて、今の3人になって。俺はこのバンドで初めてバンド組んで、音楽をやり始めたんで、初めはちょっとコンプレックスもあったりしたんですよ。自分が足手まといになったらあかん思うて、ずっと悔しかったですね。いろんな人を見て、聴いて、自分の好きな音楽をもうちょっと広げていって、分析して、練習してって。声に関しては、酒呑むようになって変わっていったのもあって(笑)。
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――笑。そんなに呑まれたんですか?
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| 金: |
いや、それまで下戸やったんで、全く呑まなかったんですよ。だから初期の頃よりは、どんどんハスキーな声になったのかなって。今はそのバランスも保たなあかんなって思うんですけど。これ以上ハスキーになりすぎたら裏声でぇへんかなって(笑)。
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――そういう雑食なcutman-boocheの音楽を“boosoul”と呼んでいますが。
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| 小宮山: |
簡単に言ったら、cutman-boocheの音楽。なんで“boosoul”ってつけたかと言うと、スタート・ラインに立った時にどんな音楽しようって自分らで決めてなかったんですよ。それは今でも明確に決まってないし、次々にやりたい事をどんどんやっていきたいっていうバンドなんで。で、自分らの音楽を人に伝える時用に“boosoul”って名付けちゃおうと。自分らが活動していく中で、どんどんみんなの中で“boosoul”ってこんな音楽やなっていうイメージ出来たら、それがいいんちゃうかなって。
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| 金: |
元々、cutman-boocheっていうバンド名にも意味はあんまないんですよ。バンド名だけ聞いて、ジャンルをイメージ付けられるのが嫌で。自分らがやるんやったら、そういう雑食的で三者三様でいいものを突き詰めていく中で、バンド名もみんなの中でイメージが付いていったらええなっていうか。見え方は人それぞれでいいんじゃないかっていう思いから、サウンドだけで。あとネパールのカトマンズっていうのをもじって、“カットマン・ブーチェ”って。民俗音楽なのか、ロックなのか、ジャム・バンドなのか、どんなバンドなのかホンマわからへんっていう感じの方が、意味ないのを自分らで頑張っていって意味をつけてもらえるようにした方が、先を見たらカッコええがなって思って。
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――そういった自分達の音楽を確立していく上で、大きなキッカケを与えたモノとは?
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| 小宮山: |
最初に出会った頃に、僕が持ってたビデオでフジロックを録画したものがあって。その中に自分が好きなライヴがすごい沢山入ってて。’00年のなんですけど。
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| 金: |
Gラヴ、エイジアン・ダブ・ファンデーション、ヨ・ラ・テンゴとか。中でも俺はTHA BLUE HERBの「ILL-BEATNIK」っていう曲の一節にうわぁーってきて。こんな舞台に立ちたいホンマに思わされたっていうか。
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| 小宮山: |
で、’06年に初めて出ることが出来て。その前にもROOKIE A GO-GOとかに応募しようかっていう話もしてたんやけど、自分らで応募するよりか頑張ってちゃんとオファーされるバンドになるまで我慢しようみたいな。それがついに叶って。それまでもいろんな良いライヴはあったんですけど、あの日のあのライヴはやっぱ特別で、そっからまたどんどん意識も変わってきたし。アレがなかったら今の自分らはないなって。アレを目指してきて良かったって今でも思うし、去年もすごい嬉しかったですね。
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――依頼が来た時は本当にうれしかったんじゃないですか?
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| 金: |
そのライヴ終わるまで落ち着かなかったですね。寝れなくて、ホンマに。まぁその次の年も寝れなかったですけど(笑)。2年連続出させてもらって、自分らの中でもっと欲が出てきて。次はもっとデカいステージでとか、他のフェスとかも目指したいなって思うのと同時に、フル・アルバムを作ってなかったから、それも新たな目標として自分らが納得いくもんを作ろうってなって。一生残るものやし。
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――アルバム1曲目の「Verse book」は特に今までcutman-boocheの音楽に触れていなかった人にとって、まさにキッカケとなる楽曲だなと思ったのですが。1曲目にもってきていることもあり、強い想いがあったのかなと。
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| 小宮山: |
今回の作品は、今まで聴いてきた人にもすごい大事にして欲しいし、もっと多くの人に聴いてもらいたいなっていうのがテーマやったので。
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| 金: |
この曲が中心にあって、そこのまわりに自分らがホンマにええと思ったもんを振り分けたっていう感じ。これを聴いてもらってわかったら、絶対他のもわかるようにはしてるていうか。
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| 林: |
制作の前に話していたことが一番凝縮されて詰まっているかもしれないですね。いろんな人に聴いてもらいたいけど、cutman-boocheらしさでいきたいみたいな。だから1曲目にもっていって、“自分らがcutman-boocheです”っていう風に推せる、一番わかりやすいというか。
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| 金: |
そのコンセプトがアルバム・タイトルにもなっていて、『Permanents』って“永続的な、永久的な”っていう意味なんですけど、賞味期限のない、いい音楽を続けていくっていうのを常に思っていて。俺は結成の時からなんですけど、もうこの2人とじゃないとやりたくないって思って会社を辞めて、やり始めたんで。人生をもうその時に決めたんで、そういう意味でも永久的にずっとこのアルバムとバンドが愛されて欲しいなって想いもあって。自分らも永久的にやっていくっていう意味と永久的に大切に出来る音っていうのが込められているんですよね。
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| インタビュー・文/浅野ミレイヤ麗 |