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こんなに早く(1年3ヶ月ぶり)新作が届けられるとは、ビックリしましたよ。
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デヴィッド: |
おそらく自分のキャリアの中でも、こんなに集中して働いたことはないんじゃないのかな(笑)。日頃から書いている曲の量自体は、もう何年も変化してないけれど、レコード会社っていうのは最低2年間はインターバルを設けたいとかって考えるんだよね。その点、いまのコロムビア(ソニー)・レコードはとても寛大で、僕のペースで出させてくれるから、昨年のクリスマスに短い休みを取った以外はずっと働きっぱなしだよ(苦笑)。
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アルバムのタイトル『Reality』というのは?
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デヴィッド: |
一番最初に出来た曲だから、「まあ、これをタイトルにすればいいや」って簡単に決めたんだけど、あとから考えてみると、凄くいまの時代や状況に相応しいと思えてきたよ。“リアリティ(現実)”という言葉が、いつの間にか“ベタで偽物臭い三流”を指すようになってきているから、それを逆手に取って、もっとメチャクチャに使ってみたかった。アルバムのジャケットも“リアリティ”という言葉に対して疑問を投げ掛けているんだ。僕自身がアニメ化されたキャラになっていて、抽象的な風景の中を彷徨っている。レタリングも素人っぽいし。「これを現実と呼ぶなら、一体本当の現実とは?」みたいな仮想現実に対しての含みもあるかな。けど、まあ、みんなを混乱させようとしているだけさ。あまり深い意味はないよ、所詮はロックンロールだからね……おっと、これはいいフレーズだね、なかなか使える(笑)。
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前作『Heathen』との最大の違いを挙げるとすれば?
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デヴィッド: |
そうだなぁ、前作も静寂な状態にあったことは確かなんだけど、問題を抱えた静寂っていうかな。おそらく精神的に何かを切望している感じが『Heathen』にはあったんじゃないのかな。そういう雰囲気があったのは、あれをニューヨーク郊外の山中で書いたからだと思っている。それに対して今作はここニューヨークの街中、ダウンタウンで書いている。だからずっとハードだし、ストリートのビートに近いものがある。
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ニューヨークに住んでもう長いですよね。
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デヴィッド: |
ああ、もう10年近く。いや、ちょっと待てよ、離れたり戻ったりしながら、いまのところは10年近く住んでいるけど、それ以前に住んでいたときの分を全部足したら、ニューヨークにはほかのどこよりも一番長く住んだことになるよ。
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ニューヨークという街に触発されることは多いですか?
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デヴィッド: |
もちろん。何年もこの仕事をやってきて気がついたのが、自分の住んでたり、働いてたりする場所や状況というのが、そのときに作っている作品の感性に大きな影響を及ぼしていること。ベルリンにいた頃の作品には、ベルリンに住んでいたときの緊張感がなんとなくあるようにね。また同じように『ジギー・スターダスト』のような初期作品にはロンドンっぽい感じがあった。そして、ここ最近の作品はといえば、どうやらニューヨーク主義が優位なようだし。うん、確かに自分がどこにいるかはアルバムのサウンドを左右しているよ。
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どういうアルバムにしたいと考えましたか?
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デヴィッド: |
何かポジティヴな要素を持たせたかった。アルバム全体を通して各曲に共通していることなんだ。いまの時代、ネガティヴなことだけに目を向けるのは、あまりにも簡単なことだから。
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今度こそ日本ツアーも実現しそうだとか。
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デヴィッド: |
そうなんだ、本当に楽しみにしているよ。自分の35年だか40年というパフォーマーとしてのキャリアを集大成したような内容にするつもりだ。つまり少しずついろいろと楽しんでもらえるよ。合い間にジョークを挟んだり、ショウガールを登場させたりして。とはいえ、あくまでも主役は音楽だよ。僕のいまの方針は、何よりも第一にまずは音楽を優先させることなんだ。
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インタビュー・文/村上ひさし
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