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インタビュー
カヒミ・カリィ
久しぶりに日本語でリラックスした感じの曲をやってみたかったんです。
カヒミ・カリィ
92年のデビュー以来、常にワン&オンリーの存在であり続けるビザール・ポップ界の才女、カヒミ・カリィ。03年のアルバム『Trapeziste』は、フリー・ジャズ、現代音楽、アフリカン・ビート……などの要素とコケティッシュなカヒミ的世界が完全にメルト・ダウンした、稀代の傑作であった。04年3月には、シングル作品としては6年ぶりとなる「NANA」をドロップ。近年の彼女の楽曲にしては珍しい、馴染みやすいメロディと日本語詞にこだわったナンバーだ。今回は、97年より在住するパリでの生活を含め、アレコレ訊いてみた。
――’97年よりパリに移住されてますが、普段の生活はどんな感じでしょうか。
カヒミ: 日本でレコーディングやプロモーションやツアーがひと段落ついて、少しゆっくりできるときに戻ってます。向こうでは、とにかくのんびりしてますね。読書したり、音楽を聴いたり、あとは文章を書いたりとか、犬と散歩したり……。
――東京にいる時とパリにいる時とでは、音楽や映画の受け取り方って違いますか?
カヒミ: もう、まったく違いますね。東京だと、音楽にしろ映画にしろ情報が氾濫してるじゃないですか。だから、たくさんの作品を一気に摂取するみたいな感覚かな。フランスだと、時間の流れがゆったりしているので、何ごともひとつひとつ集中しながらできますね。例えば、1枚のCDをじっくり繰り返し聴くことや、雑誌を隅から隅まで……編集後記まで読むとか(笑)。なんか子供の頃のような気分。あと、静かなので、車の騒音や部屋の時計や冷蔵庫の音とか、いろんな音が聴こえてきて、たまにタイミングが合うと、それらが音楽っぽく聴こえることがあるんです。そういうのも面白いですね。パリでの生活は、創作活動においてのモチーフを貯めるというか、インスピレーションの源泉みたいな位置付けかな。
――前作『Trapeziste』は、フランスでの生活によって感化された部分が大きかったと思うのですが、振り返ってみてどうですか?
カヒミ: いままで感覚的に漠然としか分からなかったことを、感じるままに一生懸命伝え、それが曲になったとき、自分はこうしたかったんだと初めて気付く――みたいな局面がたくさんありました。例えば、人と話をしていて、ぼんやり思ったことを口に出すと、何を考えていたかはっきり認識できることがあるじゃないですか。ミュージシャンとのやりとりも同じ。だから、得たものはすごく大きかった。
――今回のシングル「NANA」について教えてください。
カヒミ: シングルは6年ぶりかな。シングルにしたら良さそうなものが出来たら出したいねとスタッフの人達とも話してて、リリースが前提ではなかったんです。一般的にシングルって、多くの人に口ずさんでもらえるようなメロディ……みたいなイメージありますよね。なんか、今回そういうものも出来そうな予感があって……。あと、ここ数年は、曲単位ではなくアルバム全体で表現するような作品に興味があり、前作はまさにその集大成でした。だから今回は、久しぶりに日本語でリラックスした感じの曲をやってみたくなったんです。
――5月にはニュー・アルバムをリリースされるとのことですが、どんな作品になりそうですか?
カヒミ: 前作のピンと張り詰めた緊張感みたいな部分とは正反対な、脱力したイメージを意識していました。あと今回、日本語の曲が3つ入ってます。これは今までのアルバムの中で一番多いのかな。
インタビュー・文/高間 淳
■Release Information
cd_nana
カヒミ・カリィ
『NANA』
Victor Entertainment
12cmシングル
VICL-35620
発売中
01. NANA
02. DIVERS (Instrumental)
03. FREE LINE (KI's Tech Down Beat Mix)
04. SPINNING
■Link
カヒミ・カリィに関する情報は下記HPで!
Victor Entertainmentが運営するカヒミ・カリィのオフィシャル・サイト:
http://www.jvcmusic.co.jp/-/Profile/A017462.html

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