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――アルバムがついに完成した、今の心境から教えてもらえますか?
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| バーナード: |
そうだな、本当の仕事がこれから始まるんだと思っているよ(笑)。今作を完成させるまでに時間がかかった理由は、実は約アルバム2枚分の曲をレコーディングしたからなんだ。曲があと3曲あれば、次のアルバムもリリースできるほどさ。
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――人によって受け止め方は違うだろうけど、「懐かしいね」と言われるのと、「新しいね」と言われるんだったら、どっちがいい?
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| バーナード: |
どっちもあると思うんだよね。実は最近、僕らもそういうことを話し合ったんだけど、自分たちの音楽は年齢層によって受け止め方が変わるだろうなって。たとえば、30代後半くらいで子供の頃にストーンズやフリーを聴いていた人はなんか懐かしいなと思うかもしれないし、50代の人でもそうかもしれない。片やAC/DCも聴いたことなくて、エアロスミスだって'90年代に入って初めて聴いた15歳くらいの子からすれば、すごい新しいのかもしれない。でも、僕ら自身は新しいことをやっているとは思ってないし、影響を受けたバンドにも敬意を表している。新しくはないけれど唯一無二っていうか、今のイギリスでこういう音を出してるバンドは僕ら以外にいないと思う。
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――そうなんですね!
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| バーナード: |
今作を作るにあたっては、平日は毎日12〜14時間仕事に費やし、よく働いたよ。正直言って疲れたけどね(笑)。プロデューサーたちも熱心に働いてくれたし、そういうことを踏まえると、これから世界中のジャーナリストと話をしたりコンサートをすることが、どれほど重要なことかよくわかるよ。
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――軽快なビートが軸の本作ですが、特に「ギルト・イズ・ア・ユースレス・エモーション」は、これまでのニュー・オーダーにあるようでなかった、直球のディスコ・シンセですね。今のあなたたちは、新しいことに挑戦するのは興奮する? それとも恐れや不安も感じる?
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| バーナード: |
レコードを作るたびにワクワクするから、前者だね。自分が聴く音楽は、新しいのも古いのも好きなんだけど。'80年代は新しい音楽を作ることが今よりも簡単だった気がするな。エレクトロニクス音楽が新しいタイプの音楽だったからだけど、あれから20年以上も経つと、当然もう新しい音楽ではなくなってしまった。新しいことをやることは、ちょっと難しくなってきているね。
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――「クラフティ」は、応援歌のようなポジティヴさが貫かれています。最近のあなたは人生に対してオプティミストになったんですか?
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| バーナード: |
確かに僕は、こうしてクリエイティヴな仕事をしているのだから、とても幸運だと思う。自分の好きなことをできるし世界中を回れる。でも仕事の内容はみんなと同じように、大変であることは変わらないよ。
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――ところで、イアン・カーティス(ジョイ・ディヴィジョンの自殺したヴォーカリスト)を題材にした映画制作が噂されていますね。
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| バーナード: |
実は彼を題材にした映画を作りたいという制作会社が2社あるんだ。ひとつはアメリカの会社で、モービーが音楽を担当したいといっているらしい。もうひとつはイギリスの会社で、イアンの奥さんのデブラが出版した本をベースに映画を作るみたい。これから僕らはその両方とミーティングするよ。
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――映画化については、どう受け止めてます?
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| バーナード: |
僕らにとってあまりに悲しい時期だっただけに、当時を掘り返すことは複雑だね。でも、イアンがどういう人だったか知らない人も多いと思うし、本当の姿を知ってもらえるきっかけになるよね。だって、多くの人は彼が暗い性格だったと思っているだろうけど、実はそうではなかったし。(しばらく考えてから)彼のことを取り上げる映画は良い作品になるかもしれないし、僕らが動揺する作品になるかもね。
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| インタビュー・文/妹沢奈美 |