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――本当に意外なんですが、初のオフィシャル・ミックスCDですよね。
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| 瀧見: |
今までテープだとか、CD-Rでも出したことはないんだ。レーベルをやって、音源を守っている側の人間としては抵抗があってね。いわゆるブートレッグ。もちろん、そういうモノに代表されるカルチャーもDJカルチャーの一部として認めてはいたけど。
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――では、なぜこの企画を引き受けようと思ったんでしょうか。
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| 瀧見: |
制作サイドの人間が、自分のDJをだいぶん前から聴いてくれていたから。ただ暴れていたっていうぐらいの記憶しかないんだけど(笑)。まあ、気心が知れているっていう部分でモチヴェーションが上がったっていうのはあったね。ただ、ミックスCDっていうのは、以前からやりたい企画ではあったんだよ。
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――だいぶん前というのは、瀧見さんのDJ初期っていうことですか?
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| 瀧見: |
だね。パンクとかそういうモノを回していた時だよ。
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――“パンク的〜暴れていた”。今そういう要素は、アンダーグラウンドのハウス・シーンでもキーワードになっていそうですね。
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| 瀧見: |
当時はもっと未分化だったけどね。ただ今は、“アンダーグラウンドたれ”みたいなセクト化には興味がないな。結局はファッションじゃない? 排他的って言うか。
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――プランが制作サイドから振られた時、どんなモノを作ろうと考えましたか。
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| 瀧見: |
まあ、聴けば分かるっていうか(笑)。『ダンスストーンライヴ』。タイトルどおりで、もちろん“ダンス”っていうのは強く意識している。ハウスを意識する以上に、それがまずあった。パンクに象徴される初期衝動的な空気感? うん、そうだろうね。どうしても今の音楽にまつわる言説って、ヘッド・ミュージック的に流れていくからさ。
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――収録曲についてはどうでしょうか。イジャット・ボーイズ一派からメトロ・エリア。またはザ・カルト、ジ・アンダーニースといったロック〜NWまでが全23曲ミックスされています。
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| 瀧見: |
基本的には、普段のDJで使い込んでいた曲を中心に選んだ。もちろんライヴ・テイクだよ。ここ(=クルーエル・スタジオ)で10数回録って、一番良いテイクを選んだつもり。別に新しい楽曲を紹介しなくちゃっていう意識はなかったな。古い曲(=ザ・カルト、ジ・アンダーニース、トーンズ・オン・テイルなど)も入ってはいる。世代的にリアル・タイムじゃ知らない人もいるんだろうけど、聴いて気になったら買えば良いと思う。DJのミックス音源って、踊って楽しむ以外にもそういう楽しみ方があるでしょ。あとは今回、23曲っていう括りだったけどそれ以外にも入れたい曲はあったんだよね。予備として10曲ばかり用意してあったんだ。例えばジーザス&メリー・チェインとか。それはライセンス的な都合で駄目になっちゃったけどさ。
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――最後の質問です。ロックや、ソウル、パンクを回していたDJ初期。かつてに比べて、今はどんな部分で「変わったな」と思います?
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| 瀧見: |
やっぱり初期は“曲を紹介する”っていう意識が強かったけど・・・今は“行間”と“塊”を伝えているんだろうね。“行間”がヘッド・ミュージック的な音楽への解釈だとしたら、“塊”が言葉よりも速いダンスへの衝動。そんな感じじゃないかな。
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| インタビュー・文/岡本俊浩 |