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REVIEW

ANTINOMY
ANTINOMY
BRAHMAN
『ANTINOMY』 
Toy’s Factory
TFCC-86243
\2,625 (tax in)
08-02-06発売
1. The only way
2. Speculation
3. Epigram
4. Stand aloof
5. Silent day
6. Oneness
7. Handan’s pillows
8. You don’t live here anymore
9. Causation
10. Fibs in the hand
11. 逆光
12. Kamuy〜pirma
CD

彼らの存在を世により広く知らしめた1stアルバム『A MAN OF THE WORLD』から10年。同作に収録されている名曲「SEE OFF」が高校野球のブラス・バンドにとって定番曲の一つになっていることも、時代の移り変わりを感じる一つのエピソードだ。さて、3年半ぶり、4枚目となる彼らのフル・アルバムのタイトルは『ANTINOMY』――“二律排反”。噛み砕いて言うと“矛盾”である。大音量のヘッドフォンで耳を塞いで、身近な大人に噛み付いていた自分も、10歳の年を重ねて今や社会人だ。彼らも前作と今作の間にはOVERGROUND ACOSTIC UNDERGROUNDとしての活動も挟み、そして時にはBRAHMANに“戻って”、糸がピンと張り詰めたような緊張感のライヴを繰り広げていた。記憶や経験は積み重ねられるものだから、二つの自分が形成されてゆくのは極自然の成り行きであるし、自分たちが大人になっていっていることは否定しようがないことだ。しかし、それがまた葛藤になる。繰り返される自己矛盾。そして、彼らは辿り着いた。前出の別ユニットの雰囲気にも通ずる穏やかなチューン、M-10「Fibs in the hand」では“ひどく疲れた手をとって”“ただ手を合わせ泣き沈む”“震えた両手に掴まって”と歌っている。届くはずがないものに届いてしまうことだって、そこから来るものは達成感ではなく、それと同等の罪悪感が生まれるもの。それでもいつかは許されたくて、そして救われたくて、そこに矛盾が待っていようとも手を伸ばさずには居られない。鏡の中に居たような、もう一つの自分と向かい合えた瞬間だ。続く日本語詞のM-11「逆光」では、地に足の付いたBRAHMANを感じずには居られない。やれ、どれが最高傑作だと言うよりは、“10年越しの4部作”の完結編に近い印象を受ける。あの頃みたく大音量のヘッドフォンで、音が割れる程の音量で、作品に本気で向かい合いたい、そして感情移入してワクワクしたい。自分にも何かが掴める時が来るような気がする――そう思わせてくれる作品。彼らはまた一つ金字塔を打ち立てたのだ。
(VIBE/伊藤昌利)
LINK

BRAHMANに関する情報は下記HPで!

オフィシャル・サイト(アーティスト):
http://www.tc-tc.com/


オフィシャル・サイト(レーベル):
http://www.toysfactory.co.jp/brahman/index.html




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