+1
木村カエラ
『+1』
Columbia Music Entertainment
COCP-34795
\2,940(tax in)
08-04-02発売
1.NO IMAGE
2.Jasper
3.Yellow
4.STARs
5.ファミレド
6.dejavu
7.Samantha
8.+1
9.No Reason Why
10.鏡よ鏡
11.はやる気持ち的 My World
12.1115
13.Humpty Dumpty
2月にリリースされた、木村カエラのシングル「Jasper」が石野卓球プロデュースと聞いた時は、“え〜!一体どんなことに?”と思ったりしたのだが、ご存知の通り、卓球のテクノ・サウンドが淡々とバックで鳴っている中で、見事にカエラ色でポップに歌いこなしている。この曲がカエラにとって新境地となったところに、今回の1年2ヵ月振りのアルバムだ。倉田茂一をはじめ、渡邊忍(ASPARAGUS)、ミト(クラムボン)、藤田勇(MO’SOME TONEBENDER)、A×S×E(NATSUMEN)、奥田民生、遠藤大介(DE DE MOUSE)、yoheyOKAMOTOといった豪華なアーティストがプロデュース! これまで、ど真ん中ポップスはもちろん、ストレートなロックもカエラは歌ってきた。そこに来てまさかのテクノさえも歌ってしまったのだから、バリエーションの幅がどんどん広がった彼女に多方面からアプローチしたくなるのは当然だろう。ともすれば、コラボという事実だけに焦点が当てられがちになるのだが、そうならないのがスゴイところ。「“ニューウェイブ”っぽい感じ」と本人が言っているように、彼女が感じる楽しいものや面白いものがとにかくいっぱい詰まっていて、結果的にとても開放感のあるアルバムとなっている。歌詞を見ると、“何も怖くない”(M-4)、“あーこんな自分はさよならでバイバイ”(M-7)と、すべてを受容れて自分自身を解放したカエラの強さがここにはあるような気がする。それは恐らくミュージシャンとして大きくなっていく過程で必ずやってくるであろう苦悩や葛藤と向き合い、「楽しもう!」という回答を導いた彼女の表現者としての成長だと思う。そういう意味でこのアルバムは、一番“木村カエラらしい”と感じることができるのだ。