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――前作『MIMI』の大ヒットは新作に着手するにあたって大きな励みになったのでは?
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| マライア: |
そうね、『MIMI』はわたしにとって非常に重要なアルバムだったわ。まるでゼロからやり直すような気分だったし、同時に、そこに至るまでの経緯をちゃんと踏まえた継続性もあった。だから『E=MC²〜MIMI第2章』は、遊園地での楽しい一日の続きって感じね(笑)。まだ最初の半分しか終わってなくて、これから残りの半日が始まるのよ!
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――つまり、以前よりもハッピーで、人生を楽しんでいるあなたの姿を映しているということですか?
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| マライア: |
ええ。若い頃のわたしは、越えてはならない境界線に取り巻かれていたのよ。パーソナルな面でもキャリアの面でもね。例えば『ファンタジー』(注:95年のシングル曲)なんか、世界一ハッピーな女の子の歌みたいに聴こえるけど、当時のわたしは世界一みじめな人間のひとりだったわ(笑)。でもここにきてその境界線をやっと越えることが出来て、初めて本当に自分が作りたかった音楽を作れるようになったってわけ。そして、本当の意味で等身大のわたしをさらけ出しているの。それって簡単ではないんだけれど、重要なことだと思うわ。なぜって、わたしもみんなと同じような体験をして、同じように感じているってことが伝わるはずだから。大切な人を亡くして悲しみにうちひしがれている時もあるし、友人たちと遊びに出かてて思い切り楽しんだり……。悲しいことにしろ、楽しいことにしろ、このアルバムには誰もが共感できる瞬間が何かしらあるはずよ。
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――音楽的にはどんな方向性を考えていたんですか?
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| マライア: |
特定の時代やスタイルを想定していたわけじゃなくて、曲ごとにその夜に自分の心の中で起きていたことを切り取って、出来る限りリアルに表現して仕上げていったのよ。だから多くの曲はすごく偶発的に生まれたわ。1曲ずつ全く別のものとして捉えたし、実際どの曲もそれぞれ違っていて、その時々に神様が用意して下さっていたものが曲に表れているのよ。
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――『E=MC²〜MIMI第2章』というタイトルにはどんな想いをこめたんでしょう?
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| マライア: |
わたしにとって“E=MC²(注:エネルギー=質量×光速の二乗。あのアインシュタイン博士が発表した有名な物理学の関係式)は、いろんな解釈が可能なのよ。“E”は“emancipation(解放)”でもあり、“マライア・キャリーの第2章”みたいな意味にもなる。つまり、わたしの人生の第2章で、ここでは自由にやりたいことができるのよ。
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――そして歌詞には、かつてなくユーモアがたくさん盛り込まれていますよね。
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| マライア: |
ユーモアって元々わたしの人間性の一部なんだけど、これもようやく今になって作品に反映できるようになったのよ。中には、あまりにも笑える内容だから収録を断念した曲もあるわ(笑)。でも本当に素晴らしい経験だった。なぜって、自分を楽しむべきでしょ? わたしは内省的なバラードを書くことも出来るし、それも大きな解放感を与えてくれる。もしくは、ヴォーカル面で自分を最大限に表現できる曲を書いて、自分が伝えたいことを伝えることも出来る。でもわたしはこれまで長い間、楽しむってことをしてことなかった。だからこそ今という時期はわたしの人生において、とても素晴らしい時期なのよ。
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――ちなみに先行シングル『タッチ・マイ・ボディ』が18曲目の全米1位を獲得して、近い将来ビートルズの最多記録(注:20曲)を抜く可能性も出てきました。そんなことを考えることはありますか?
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| マライア: |
今のわたしの目標は記録の更新するとかってことじゃなくて、自分を誠実に表現することね。ただ、自分をインスパイアし、聴き手をもインスパイアし、わたしの人生をより豊かにしてくれる曲を書いて、歌いたいだけなのよ!
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