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’65年、アメリカ・コネチカット州生まれ。
叔父がアメリカ文学の著名作家ハーマン・メルヴィルであることから、その代表作品『白鯨』より"Moby-Dick"にちなんで“モービー”と名付けられる。
ティーンネイジャーであった’80年頃からクラブに行き始め、中頃からニューヨークのクラブ・シーンに深く関わっていく。ニューヨークのナイト・ライフ黄金時代と多くの人々が考える時代であり、そこでは信じられないほどオープンな、ヴァラエティ豊かな音楽が溢れていたという。テクノを中心にしつつも、ハウス、ハードコア、ビッグビート系などジャンルに捕らわれない多彩な作品を発表するモービー・サウンドの基盤が築かれたと言える。
’90年代始めのセカンド・サマー・オブ・ラヴの時期に音楽活動を始め、TVドラマ『ツイン・ピークス』のテーマ曲をサンプリングした「Go」がレイブ・アンセムとして大ヒットを記録。一躍レイヴ/ダンス・ミュージック・シーンで注目を浴び、世界的なダンス・アクトの仲間入りをする。同曲が収録されたアルバム『The Story So Far』を’93年に発表。同年には『Ambient』もリリース。
その後、’95年に『Everything is Wrong』、’96年に『Animal Rights』とコンスタントにリリースする中、テクノ、ブレイクビーツ、アンビエント、ロックなど様々な音楽スタイルへと徐々に作風を変え、各分野で高い評価を得る。
’99年には、戦前のブルースやゴスペル・ミュージックとエレクトロニック・サウンドを融合したアルバム『Play』が全世界で1,000万枚を超えるセールスを記録。ハード・ハウスからプログレッシヴ・トランス、アンビエント・テクノ〜レイヴ・テクノと、様々なダンス・ミュージックをミックスした気鋭のサウンドで、それまでのクラブ音楽のリスナーを越えて一般チャートでのモンスター・ヒットとなった。また、同作収録の「Porcelain」は、レオナルド・ディカプリオ主演の映画『ザ・ビーチ』のメイン・テーマとなった他、アルバム収録曲すべてがTVCMに使用されるなど、名実共にスーパー・スターの座へと駆け上がった。
その後は、かつてのレイヴとは異なり、BGMやチル・アウト音楽として幅の広いポップな作風を展開。’02年には瞑想的エレクトロニカ 『18』を、’05年にはシンガー・ソングライター志向の『ホテル』を発表。また、自身の作品以外にも“Voodoo Child”名義でブリトニー・スピアーズへの楽曲提供なども行なっている。
’07年には、新曲も収録した10年のキャリアを総括する初のベスト盤『GO - THE VERY BEST OF MOBY』をリリース。そして’08年、通算6枚目となるオリジナル・アルバム『ラスト・ナイト』をついに放つ。自身が“ニューヨークのダンス・ミュージック・シーンへのラヴレターみたいなもの”と語る同作は、丸ごと一夜を60分間のアルバムに凝縮しようと試みたコンセプト・アルバム。伝道師モービーが再びダンス・フロアに殴り込みをかける。
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