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REVIEW

Last Night
Last Night
Moby
『Last Night』
EMI Music Japan
TOCP-66772
\2,500 (tax in)
08-03-26発売
1. Ooh Yeah
2. I Love To Move In Here
3. 257.zero
4. Everyday It’s 1989
5. Live For Tomorrow
6. Alice
7. Hyenas
8. I’m In Love
9. Disco Lies
10. The Stars
11. Degenerates
12. Sweet Apocalypse
13. Mothers Of The Night
14. Last Night
CD

3年振りに届けられるモービーの6作目となるアルバム。シンガー・ソングライターの側面を強く打ち出し、ロック要素を大胆に解釈して取り入れた前作『ホテル』のサウンドから一変して、ダンス・ミュージックの要素が色濃い一枚に仕上がっている。それはただ単に回帰というよりも、進化を伴った回帰というべきである。『LAST NIGHT』は直訳すれば"昨夜"となるが、制作のために実際に自ら8時間ほどニュー・ヨークの夜を徘徊し、その体験を65分というアルバムの中に凝縮するという形で作られたそうだ。宵の口の賑やかさを象徴するM-2やM-4、真夜中の陶酔にどっぷり浸かったM-9、陶酔を超えて混乱が深まるM-11、夜明けが近付き、そして日が昇る流れを切り取ったM-13、M-14。しかし、そこにはただ単に都会の一夜を忠実に表現しているわけではないようである。どのように表現したら良いか迷うが、それは「ニュー・ヨークのダンス・ミュージックの歴史の時系列を並行に見るように俯瞰しながら咀嚼し、一夜の時系列に楽曲を落とし込んだ」感じである。そこには自らが80年〜90年代に体感した当時のもっとオープン・マインドだった頃のクラブ・シーンの音が回想のように現れたりしながらも、一方で現在のシーンで活躍するヴォーカリストやラッパーを果敢に起用したり、また多様なジャンルの音を分け隔てなく自分の音に取り込む制作手法は変わらず踏襲され、むしろ音楽に宿っている精神性は現代的である。懐かしさを感じながらも、真新しさを感じるような、なんとも不思議なパラレルワールドに迷い込む夜。80年代中頃からずっとニュー・ヨークのクラブ・シーンに深く関ってきたベテランが、この大都市を愛していることを証明する1枚であると同時に、世界中のダンス・ミュージック・フリークが時を忘れて踊り酔いしれるに違いない。
(VIBE/稲野辺昌功)
LINK

Mobyに関する情報は下記HPで!

オフィシャル・サイト(アーティスト):
http://www.moby.com/


オフィシャル・サイト(レーベル):
http://www.emimusic.jp/moby/


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