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マンスリープッシュ
INTERVIEW
この10年間毎日のように顔を合わせているうちにお互いに甘えちゃって、深いレベルでコミュニケートすることを怠っていたと思うの。

Garbage ロック/エレクトロニカがクロスオーバーするポスト・オルタナティヴ世代の旗手としてお馴染みのガービッジ。'95年のデビュー以来1500万枚のアルバム・セールスを記録し順調に活動してきた彼らだが、4作目『ブリード・ライク・ミー』の制作中にバンド存続の危機に直面。崖っぷちまで追い詰められて人間関係も音作りのアプローチも再構築し、かつてなくアグレッシヴなロック・アルバムを完成させてここにカムバックを果たした。ヴォーカルのシャーリーとドラムスのブッチ・ヴィグが多難な日々を振り返ってくれた。
――今回のレコーディングは大変だったようですね。
シャーリー: 最初から熱意が明らかに欠けていて、イヤな予感がしたのよ。とにかく4人が集まると理由もなく不穏な雰囲気になって、最終的には大喧嘩にまで発展し、その時になって初めてバンドが深刻な問題を抱えていることを直視したってわけ。
――その後4ヵ月間休みをとってから作業を再開したそうですが、こんな事態に陥ってしまった原因はどこにあったと思いますか?
シャーリー: コミュニケーションに絡んでいたと思うわ。この10年間毎日のように顔を合わせているうちにお互いに甘えちゃって、深いレベルでコミュニケートすることを怠っていたと思うの。それで人間関係が壊れて、活動への熱意が失われてしまったのよ。でも4ヵ月後に再会した時に問題点を徹底的に議論して、同じ目標に向かって活動を続けたいという意思を確認し、そこから再スタートを切ったわ。
――そういう経緯はアルバムの音に影響を与えたと思いますか?
ブッチ: ああ。アグレッシヴな曲が多いことも、ギターの音に生々しくて神経質なエネルギー溢れていることも、その影響だね。全体的に恐ろしくテンションが張り詰めているよ。
シャーリー: そうね。結果的にエレクトロニックな要素が減って、ストレートでシンプルなアルバムになったと思う。そう、“バンド”っぽい音よね。初めてライヴの時の姿をアルバムに捉えることができたわ。わたしたちは素晴らしいライヴ・バンドに成長したことを誇りに感じていたんだけど、これまでステージで生まれるエネルギーをアルバムに反映させることができなくて、残念に思っていたのよ。
ブッチ: それにシャーリーの詞もダークなものが多くて、かなりキレてるよね(笑)。彼女はこれまでになく、世界情勢に対する自分の想いを積極的に綴っているんだ。9・11を境に世界は変わってしまって4年前とは状況が違うから、自然なことだと思うけどね。
シャーリー: 基本的には今の世の中にインスパイアされたのよ。バンド内の対立に加えて、世界全体を見回しても紛争だらけでしょ? 自分の周りで起こっていることに対する怒りや憤りが詞に影響を及ぼさないようにするのは困難だったわ。だから挑発的な内容になったのよ。
――『ブリード・ライク・ミー』というタイトルの意味は?
シャーリー: 表題曲は“人種や信条や道徳的価値観など表面的な違いに関わらず、究極的にみんな同じ人間なのだ”と訴えている曲で、バンドを巡る状況にもあてはまるように感じたのよ。特に今みたいに世界が分断されている時は、他者の視点で物事を観ることを忘れがちになるし、それが紛争なんかの原因になるんじゃないかと思うわ。
――バンド内の人間関係は、今回の騒動を経て変わりましたか?
ブッチ: そう思うよ。でも今の僕たちが強く実感してることがあって、それは、今も昔と変わらず4人での音楽作りに興奮できるってことなんだ。どういうわけか、僕たちのような音を出せるバンドはほかにいないのさ。特に革新的な音楽を作ってるわけじゃなくて基本的にはロックンロールだし、曲を書いて楽器を演奏するだけで、誰にでもきることだよね。でも僕たちの体と感性を通して発せられた音楽は唯一無二なんだ。そのことに、改めて誇りを感じたよ。

インタビュー・文/新谷洋子
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Garbageに関する情報は下記HPで!

オフィシャル・サイト(アーティスト・英語):
http://www.garbage.com/


オフィシャル・サイト(レーベル):
http://wmg.jp/artist/garbage/


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