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INTERVIEW
GREEN DAY 前作『ウォーニング』以来、約4年ぶりとなるグリーン・デイの新作『アメリカン・イディオット』がいよいよリリースされる。アルバムを通して1つのストーリーを語る“ロック・オペラ”という新たな試みに挑戦した彼らが、この新作に込めた思いとは?
Q:オリジナル・アルバムとしては前作の『ウォーニング』から4年ぶりとなりますが、ニュー・アルバムをリリースするにあたりプレッシャーはありませんでしたか?
ビリー・ジョー: アルバムを作る度に俺達は自分自身にプレッシャーをかけるんだ。だって俺たちみたいに10年以上も、いや15年も活躍していると、作るアルバム全てが新しい時代を意味するからね。だから前やったことよりもいいものを作ろうっていうチャレンジが常にあるし、ひたすら成長し続けたいという気持ちがあるんだ。
Q:このアルバム・コンセプトについて教えてください。
ビリー・ジョー: このアルバムのコンセプト、もしくはストーリーは、年頃になるキッズが自分の前にある2つの道のどちらを進むべきか悩んでいるってものなんだ。自分のハートが訴えていること、つまりは倫理を貫くか、それとも自己破滅の道を進むべきかを悩むんだけど、これは政治的に不安定で、世界中で悲惨な出来事が勃発している今の時代に生きる多くの人が直面していることだと思うんだ。
Q:いつ頃このアルバムのアイディアが浮かんだのですか?
マイク: スタジオで1年近く作業することによって、俺達はそれこそ何百万っていうアイディアを書き出したんだ。そのプロセスの中である時偶然、短いシエター的な曲が出来たんだ。そのきっかけは俺が書いた30秒の曲。可能な限り強烈でヴォッドヴィル的な短い曲を作りたくてね。2人がスタジオに戻ってきてその曲を聴いたら「ワオ!すっごくクールだ!」ってビリーが感動して、それに合わせる曲を書いたんだよ。そしたトレがそれに合わせる曲を更に書いて・・・って具合に、どんどん膨らんでいったんだ。1週間ほどそんな感じに作業を続けていったら10 分にもなる曲が出来あがったって訳。その曲が完成したことによってアルバムの形が見えたんだよ。「俺達はこれをもっとでっかいスケールで追求出来るぞ」って思ったんだ。その時に出来たアイディアの多くはアルバムの最後に収録されている「ホームカミング」に生かされているよ。
Q:いつからレコーディングを始めて、どのくらい時間がかかったんですか?
ビリー・ジョー: まずはカルフォルニア州オークランドのスタジオで狂ったようにデモ作りをやったんだけど、あれには約1年掛けたね。その後ロスに移ってロブ・カヴァロと合流して、ハリウッドで4ヶ月半掛けて録音したんだ。
Q:アルバム・タイトル、ジャケット・アートワークといい非常にインパクトのる、一種攻撃的なものだと思うのですが、なぜこのタイトル、ジャケットに決めたのですか?
ビリー・ジョー: ジャケット・アートワークはアルバムのテーマに通じているんだ。「ホームカミング」って曲の中に「俺のハートを掴んでいる、手榴弾みたいに」って下りがあるんだけど、そこからこのアートワークのヒントを得たんだ。ジャケットの絵は心臓と手榴弾、2つを意味するもの。このアルバムのテーマは自己破滅の道を選ぶか自分のハートが訴えかけている道を選ぶか?もしくは自分のハート、つまりは自分を大切にするか?ってことなんだよ。
マイク: 『アメリカン・イディオット』ってタイトルは、今俺達が住んでいるアメリカでは自分らしさを保つのが厳しい時代だってところから来ているんだ。あまりにも多くの・・・メディアが発する大攻勢や、巷で流行っているリアリティ・テレビや、政府が流すウソの情報に・・・惑わされてしまうため、自分の正しき道が何なのかを見いだすのが本当に難しい時代なんだ。このアルバムのテーマはそういうことをベースにしているんだ。メイン・キャラクターはそういう事と戦う旅に出るんだ。
Q:では「アメリカン・イディオット」っていうのは、誰かのことを想定しているわけではないのですか?
ビリー・ジョー: アメリカン・イディオットって言うのは誰のことでも・・・っていうか、俺は昔から自分を卑下するユーモアを持っている。だから自分自身のことをこう呼ぶ時だってあるよ。これはだまされた気分になったり、混乱した時の状態を指しているんだ。今の世の中の情勢に混乱している様子。アメリカの現状に混乱している姿をこの言葉は意味しているんだよ。
Q:このアルバムで表現したいことは何ですか?
マイク: アルバムに込めたストーリー以外には、俺達のクリエイティヴさを出来る限り表現したかったね。ものすごく野望的になりたかったんだ。限界に挑戦したかったんだよ。(笑)俺の耳たぶを表現してくれるかい?(笑)
Q:なぜロック・オペラという今までのグリーン・デイの作品には無いフォーマットを導入したのですか?
ビリー・ジョー: 自分たちの可能性を広げるアルバムを作るだけでなく、ロック・ミュージックの可能性を広げる作品を作りたかったんだ。いかに意欲的なアルバムの作り方があるかっていうのに挑戦したかったんだ。だって俺は俺達のことをシングルではなくアルバムで勝負するバンドだと常に思ってきたからね。各アルバムはその時代、時代を反映させたものなんだ。タイム・カプセルみたいなものなんだよ。その時の自分たちを映し出したもの。俺は巷のロック・バンドよりアウトキャストのようなバンドから影響を受けたよ。だって最近のロック・バンドはみんな無難な線ばかり行って、チャレンジ精神もなければロックというアートも追求していないからね。
Q:アルバムの中で最も好きな曲は?
トレ: う〜ん。俺は「ジーザス・オブ・サバービア」が好きだね。
マイク: 俺は長い曲を選ぶね。(笑)
トレ: 苦労したからね。
マイク: グリーン・デイらしさが沢山詰まっているんだ。
トレ: 沢山のパートが入っているし。
マイク: でもお気に入りの子供を選ぶみたいで難しいな。
ビリー・ジョー: 最近のお気に入りは「ホームカミング」だな。
マイク: 俺もお気に入りが常に変わるね。
Q:日本盤のボーナス・トラック「フェイヴァリット・サン」についてコメントを。
ビリー・ジョー: あれは・・・何て言うのかな・・・。
マイク: アルバムのテーマに沿った曲であることは確かだね。
ビリー・ジョー: うん。
マイク: キャラクター説明は君に任せよう。(笑)
ビリー・ジョー: マイケル・ジャクソンやスコット・ピーターソンやリチャード・アッシュクロフト等についての報道みたいなものだよ。つまりたいしたことじゃないのに話を大事にする。まるで電車事故や車事故を見ているようなものさ。最近のテレビはそんなのばかりだよ。醜い現実を生々しく報道するから、時にそういうものから目を背けたくなるね。
Q:9.11のテロ以降、イラク攻撃や中東においての悲劇がメディアで報じられている嫌な世の中ですが、音楽によって何かが変えられると思いますか?
ビリー・ジョー: 影響は与えられると思うし、その時起こっていることの写真を撮るような意味合いはあると思うんだ。だって音楽は音楽の歴史に残るだろう。そして歴史から学ぶのはそれを繰り返したくないという想い。だから音楽というメッセージ、もしくはコメントは戦争みたいなことを繰り返さないようにするのに役立つんじゃないかな。(苦笑)ま、'60年代の反戦ソングに感謝しよう!(苦笑)役に立ったよな。
Q:ちなみにマイケル・ムーア監督の最新映画『華氏911』は観ましたか?
トレ: 最高だったよ。
ビリー・ジョー: 俺も『華氏911』を観た。あれは・・・心が動かされる映画だった。大打撃を受けたよ。赤裸々の事実。
トレ: 重要な映画だ。
Q:Sum41、Blink 182、グッド・シャーロットなどのフォロワー・バンドが次々と出てくる中でポップなパンク・シーンがますます熱くなっていくことはパイオニア的存在のグリーン・デイとしてはどう思いますか?
ビリー・ジョー: 俺達が影響を与えたバンドや、Sum 41みたいな凄くいいバンドは今絶好調にあると思うし、彼らは音楽的に新しいチャレンジに挑もうとしている時期だと思うんだ。彼らが次にどの方向に進むとしてもそれはいいことだね。Blink 182はこの前出したアルバムで新しい方向に前進しようとしたのはクールだと思うね。俺達自身が進化するだけでなく、俺達が影響を与えたバンド達が進化していく姿を見られるのは最高だよ。
Q:今、若手バンドで注目しているバンドはいますか?
ビリー・ジョー: ソヴィエッツていうバンドが凄く好きだよ。リアム・リンチって奴のアルバムも好きだね。コメディ・アルバムっぽい作品なんだけど、ロー・ファイ・サウンドで最高なんだ。
Q:日本のバンドで注目しているバンド、好きなバンドはいますか?
トレ: リンク。
ビリー・ジョー: 俺達が知っているバンドはリンク。実は彼らのアルバムをアメリカでリリースする手助けを俺はしたんだ。凄くいいバンドだよ。
マイク: 最高なライヴ・バンド。
ビリー・ジョー: 俺達の地元でライヴをやった時観たんだけど、最高だった。素晴らしいバンドだ。マンネリ化した音楽に飽き飽きしているアメリカ人を圧倒させたそのプレイは圧巻だったよ。
マイク: 言語の壁があるのに、小さなクラブに来ていた人達を盛り上げられるってことは、もの凄いエネルギーと何か特別なものを持っているって証拠さ。
トレ: ラヴ・マシーンは最高。フィナマナッツも。あれ?まだラヴ・マシーンってバンド名かい?それともメンバーが替わって名前も変わった?
Q:2004年のグリーン・デイが目指すバンドはどういうバンドですか?もしくは、先輩のバンドのなかで現在、目標にしているバンドはありますか?
マイク: 俺はストーンズやU2が築きあげたキャリアに憧れるね。山あり谷ありだけど素晴らしいキャリアだと思うんだ。彼らのようなバンドを思い浮かべる時、ある特定のアルバムだけを頭に浮かべるんじゃなくて、バンドとそのバンドが残した功績を考えるだろう。彼らに限界なんてないんだ。
Q:何度も日本に来ていますが、日本のここが好き、ここが嫌いってありますか?
トレ: 日本に来るまでの飛行時間が嫌いだね。(笑)でも来るのは好きだな。
ビリー・ジョー: 俺は日本のショウが好きだ。
トレ: 日本人とファンのエネルギーは素晴らしい。
ビリー・ジョー: 日本人のエネルギーは世界のどこよりも凄い。マジで。
Q:欧米では日本のカルチャー、例えばアニメーション、食べ物、おもちゃなどが非常に人気がありますが、日本のカルチャーに興味がありますか?もしあれば何に興味があるか教えてください。
マイク: 日本の文化は世界に影響を与えたんだぜ。みんな自分で把握している以上に日本の文化のことを知っていると思うよ。
トレ: 凄く斬新だね。
マイク: タランティーノに聞いてみろよ!
トレ: 誰かが発明した物を、日本はより良い物に、それも小さくするんだ!(笑)
マイク: ああ。本当に沢山あるよ。
トレ: アートは最高だし・・・、ロックが沢山だ!世の中で最もロックしている国じゃないかな。日本は・・・凄くロックしているね!ロック・バンドのメッカだよ!
Q:好きなファッション・ブランドってありますか?
マイク: 女物のディッキーズ。
ビリー・ジョー: ドッグ・パイルっていうメーカーが好きだね。パンク・ロック服や靴下を作っているんだ。キャンデン・ロック。
トレ: これは日本人女性のデザイナーがイギリスのスーツをパクって作っているブランドだよな。
ビリー・ジョー: ああ、彼女は最高だ。
トレ: 俺はロックアウェアも好きだよ!
Q:いつから今作のアルバムでのツアーが始まるんですか?
トレ: 明日。
Q:ひょっとして大統領選挙タイミングに当てたりして?
ビリー・ジョー: 大統領選挙?いいや。その日はカナダに居るから既に不在者投票をしたんだ。おそらく・・・10月にツアーをスタートするね。ニュー・ファウンド・グローリーと。
マイク: シュガー・カルトとツアーするんだ。
トレ: 今だってツアー中だぜ。地元にいるわけじゃないし、明日はギグをやる。だからツアーは明日スタートさ。
Q:多くの日本のファンはグリーン・デイのツアーが日本に来てくれることを心待ちにしています。
マイク: 俺達も。
Q:もちろん日本もツアー・スケジュールに入っていますよね?入っているならいつになりそうですか?
ビリー・ジョー: もしかして・・・3月。来年、2005年の3月に。
マイク: 待ちきれないね。
ビリー・ジョー: 願わくばそれより前に来られればいいんだけど。
Q:グリーン・デイをサポートするキッズにメッセージを。
ビリー・ジョー: ハイ・キッズ!
マイク: ハイ!
トレ: 元気かい?俺達はグリーン・デイ。
マイク: ああ。君たちのためにアルバムを作ったんだ。ショウに来て、一緒に歌ってくれよ!一緒に歌うのを聴きたいよ。最高だと思うよ!ステージに上げてやるよ!そして観客の中にバク転で飛び込んでもらおう。楽しいぜ!
トレ: そしてラッキーな奴には子猫か子犬をあげよう!それと人形劇!
ビリー・ジョー: なんと人形劇まで!

2004/8/6 @Tokyo
LINK

Green Dayに関する情報は下記HPから!

Green Dayのオフィシャル・サイト(英語):
http://www.greenday.com/


WARNER MUSIC JAPANのオフィシャル・サイト:
http://wmg.jp/greenday/index_a.html


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