REVIEW

『アルトコロニーの定理』
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RADWIMPS

『アルトコロニーの定理』

EMI Music Japan / TOCT-26730 / \2,800(tax in) / 09/03/11発売
RADWIMPSの2年5カ月ぶりの新作は13の楽曲から構成され、そのどれもがバラバラなスタイルだ。M-2「おしゃかしゃま」の溌剌さは、本作以前の「ギミギミック」や「なんちって」と共通するが、徹底的に歌詞がロジカルに精査されていている(これは想定の範囲内)。

が、改めて感心してしまうのが"偶然の一致か運命の合致はたまた自分勝手スケッチあっちこっちそっちってどっち?一体どうなってるんダ・ヴィンチ"のように言葉遊びの鋭さがブレずに健在していることだろう。

また、M-6「One Man Live」とM-10「オーダーメイド」のストーリーは、現実と空想の設定からしてまるで違う。

語られている"君"も違うはずなのに、いずれも脆い優しさを内包していて、聴いている者の心証を温かくさせる。

スタイルは違えど、どの曲もRADWIMPSらしく聞こえるのは、バンドが七転八倒を繰り返す中で成長してきた過程を素直に出しているからだろう。

加えて日本のロック・シーンから完全に隔離している傑出した独自性が、既に音楽シーンの中で定着した証なのかもしれない。

さて、この作品が投げる問いは難解で、リスナーを戸惑わせることも多いことと思う。なにせ野田(Vo&G)自身がM-13「37458」で"このなんとでも言える世界がいやだこんなに歌唄えちゃう世界がいやだ"と綴り、自分の存在意義を自身で批判しているからだ。

要するに、本作で証明されたのは矛盾を含んだ世の中のグロテスクな様々が"確かにある"ということだけ。

自己矛盾と相対することを選択した(してしまった)RADWIMPSの苦難は今後も続いてくはずだ。彼らの行く末に光があることを、願わずにはいられない。(VIBE/堀 聡太)
1.タユタ
2.おしゃかしゃま
3.バグパイプ
4.謎謎
5.七ノ歌
6.One Man Live
7.ソクラティックラブ
8.メルヘンとグレーテル
9.雨音子
10.オーダーメイド
11.魔法鏡
12.叫べ
13.37458

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