| ――まず、新作『Lovely Broken Thing』がどのように制作されていったのか教えて下さい? |
| カール・ハイド(以下カール):アルバムに取り掛かり始めたのは’03年の初めでね、その中で最初に出来た曲が「jal
to tokyo」(こちらはiTunes Music Storeでも販売)だった。この3年の間、世界中の何処にいても曲を書いていたし、それを演奏してラップトップを使った実験をするのに費やした。あと、僕らは長年ネットで自分達の音楽をリリースする準備にかなりの時間をかけてたんだ。ネットだと完成した作品をすぐにリリースできるからね。ネットの音楽配信は素晴らしいと思うよ。ダウンロードは音楽をその場ですぐ手に入れるのにすごく便利だし、僕みたいに膨大な量の音楽をコレクションしている奴を、もっと店でレコードを買いたいって気持ちにさせてくれるからね。 |
| ――まず、驚いたのが冒頭を飾る「jal to tokyo」です。これまでのアンダーワールドのトラックとは一線を画したニュー・ウェイヴの香りが漂うエレクトロ・チューンに仕上がっています。 |
| カール:リックがいつも言うのは「アンダーワールドであることは忘れて、自分の内にあるものを曲にしろ」ってこと。これはタイトルどおり、東京行きのJALに乗っている時にラップトップで作った曲なんだ(笑)。ヴォーカルはメルボルン市内のカジノの上にあるホテルの部屋でレコーディングした。マイクがないから直接ラップトップのマイクに向かって歌ってね(笑)。 |
| ――「lenny penne」はアンダーワールドらしいアップリフティングなビートやシンセを採用しつつ、クリッキーな質感もあって、近年のオルタナティヴなエレクトロニック・ミュージックへの接近も感じさせます。 |
| カール:インターネット・ラジオをはじめてから、色んなアーティストや楽曲との出会いがあったんだ。ジョン・ピールのプロダクション・チームもそう。彼らはあふりらんぽやアパラット、DJシットマットっていう注目すべきグループのことも教えてくれた。彼らとの出会いは今回のアルバムに大きく影響している。最近のエレクトロニック・ミュージックは大好きだね。次から次へとすごい音楽が僕らの中に入ってきて、時々オーバードーズしているみたいな感覚に陥るんだ(笑)。 |
| ――今回のエレクトラグライドでのライヴは録音も行ない、ライヴ盤としてリリースするんですよね。 |
| カール:うん。3枚組のCDで発売される予定だよ。上手くいったらDVDも出したいね。日本って国はすごく刺激的で、新しいことに挑戦しようと僕らに思わせてくれる所なんだ。今年のエレクトラグライドは僕らにとっての新しい幕開けになると思う。それはアンダーワールドの概念を変えるってこと。映像はカメラを筆みたいに使った即興のライヴ・ペインティングを発展させたものになる。僕らはステージで演奏している時も、頭の中でずっと映像が流れているんだ。「lenny
penne」では“vision come on”って言っているんだ。あの曲はライヴで一番好きな曲。お客さんの反応もすごくいいし、楽しみにしてほしいね。 |
| ――最後に楽しみにしているファンに熱いメッセージをお願いいたします。 |
| カール:長いこと待ってくれて感謝しているよ。今回のライヴで、日本のみんながいつも僕らにくれるインスピレーションとエネルギーのお返しをしたいって思ってる。www.underworldlive.comをライヴに来る前にチェックしてほしいね。ライヴでかかる曲を聴けるし、楽曲、映像や写真、アートワークと何でも手に入れることができる。楽しみにしているよ! |