
(c)Yuki Kuroyanagi

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(c)Riei Nakagawara

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雨、雨、雨……そしてアンダーワールド
夜12時新宿発のバスに乗り込み、揺られること約6時間。早朝6時に苗場スキー場に到着。バスの振動で案の定まったく眠れず、いきなりヘトヘトの状態。そっこう宿でチェック・インと行きたいところだが、重い荷物を気合で担ぎ、キャンプ・サイトへと急ぐ。入場の手続きを済ませ、前方を見渡せば、初日の早朝にもかかわらず、隙間なくびっしりと張り巡らされているテント群。仕方ナシに斜面をかなり登ったところで、どうにかして場所を確保。そして、今まさにテント組み立てようかって時にいきなりの豪雨。正直、来なきゃよかったと後悔したりして……。ずぶ濡れになりながらも何とかテントをおったてて、寝袋に包まり、しばし休憩。少しウトウトして時計を見たら、午前10時。あと1時間で、グリーン・ステージ一発目のミッシェル・ガン・エレファントがスタートしてしまう。栄養ドリンクをグイッと飲み干し気合を入れ直して、いざ会場へ。ゲートをくぐるとすでに地面はドロドロのぬかるみ。
午前11時、予定通りTMGEがスタート。タイトなスーツに身を包んだ4人がさっそうと登場。小雨模様の中、ソリッドなロックンロール・チューンをぶっ放す。否応ナシに熱く応えるオーディエンス。チバのMC「おはよお。目、覚めた?」に脱力しつつも、ハンパでないエネルギーで鳴らされるホンモノのロックに踊らされたのであった。現在の日本のシーンで、グリーン・ステージという大舞台でこれほどまで威風堂々としたロックンロールをやれるのは紛れもなく彼らしかいないと確信した。「世界の終わり」「カルチャー」「ダニー・ゴー」他、盛り上がること必至のチューンを惜しげもなく次から次へと披露し終了。いくぶん物足りなさも感じたが、これから繰り広げられるパフォーマンスを考えると、腹八分目あたりがちょうどよいのかなと思った。
続いてはスチャダラパーを観るべくホワイト・ステージへ。グリーンから歩くこと15分、1万人収容の会場に半分ほど埋まった観客の中には、文系魂のヒップホップ・ファンがちらほら。数年ぶりに観る彼らのライヴを今か今かと待つ間、徐々に雨が激しくなり、否応ナシに体力を消耗させていく。そんな中、勢いよく登場した3人、やはり晴天でのパフォーマンスをイメージしていたようでサマー仕様のチューンを連発するがどうしても空回りな感じ……。何とも気の毒としか言いようがない状況。それでも、ジャパニーズ・ヒップホップのオリジネイターらしく、ボトムの効いたグルーヴィーなトラックのなか、高いスキルのラップを披露。シーンにおける存在感の大きさをまざまざと見せつけた。さらに、脱線3のロボ宙の登場により、パフォーマンスの完成度はより高いものとなった。それにしても天候さえよければ……、悔やまれるところである。
終演後もいっこうに雨は降り止まない。地面はそこらじゅう沼状態、歩くことさえも満足に出来ない。ここでいったん引き返し、しばし休息を図ろうとテントに戻る。が、衝撃の床上浸水に唖然。小生いきなり被災者に。どうにかして大量の水を後始末した後、どうしようもないダルさに襲われ、半ば気を失うかのように眠ってしまった。で、気が付くとすでに夜8時、外はあいかわらずの悪天候でまたしてもがっかり。キャンプサイト入り口付近のラーメン屋で夕食をささっと済ませ会場へ。グリーン・ステージは、トリのアンダーワールドのパフォーマンスがまさに始まろうとしていた。雨足は若干収まり霧が立ち込める中、ステージにさっそうと現れたカール・ハイドとリック・スミス。ドープな4つ打ちビートが鳴り出した途端、一瞬にして会場の雰囲気が一変。この日の悪天候への鬱憤をはらすかのごとく、踊り狂う、踊り狂う。みんな完全にタカが外れたようだ。ロック/ハウス/テクノ/ダブを飲み込んだ、フロア・オリエンテッドなアンダーワールドの世界観がもっともストレートかつヴィヴィッドに表現された瞬間であった。森林、霧、小雨……日本固有の自然を味方につけた彼らのパフォーマンスは神がかり的ですらあった。そう、「Two Months Off」のプロモ・ビデオで見せた世界観が濃厚なカタチで結実したといえるだろう。1日目のベスト・アクトは文句ナシで彼らに決定。
深夜はレッド・マーキーで過ごすことに。それにしてもプレフューズ73はヤバかった。ターンテーブルとシーケンサー、生ドラムがもたらすグルーヴは、凡庸なファンク・バンドを軽く蹴散らすほどのダイナミズムを誇っていた。
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