
(c)Sumie Inoue

(c)Riei Nkagawara

(c)Hideo Kojima

(c)Hideo Kojima

(c)Sumie Inoue

(c)Takayuki Mishima
|
プライマル・スクリームで昇天
昨日に引き続きダークな空模様。が、降雨量はグッと減少し、涼しげな天候ですごしやすい。2日目は、ギターウルフ@ホワイト・ステージからスタート。“テクニック不問!気合一発”な実に彼ららしいロックンロールを鳴らし、のっけから熱いライヴを繰り広げた。セイジさん(vo&g)の気合も5割増、オーディエンスもそれに応えようと必死であった。お次もそのままホワイトにて、パーキンソンズの代役で急遽出演が決まったピール・アウトを観賞。フジロックへはすでに4度目の出演であるらしく、余裕すら醸し出していた彼ら。実際、彼らのパフォーマンスはほぼパーフェクトに近いものだった。選曲、順番、力配分……すべてが申し分なし、フェスでのライヴを知り尽くしているピール・アウトだからこそできるステージであった。とくに打楽器奏者のスティーヴ衛藤とのコラボレーションはこの日のハイライトのひとつでは?と思えるほどの熱量を誇っていた。
その後は、オレンジ・コートへ。お目当ては、菊地成孔率いる先鋭ジャズ/フュージョン/フリーソウル集団、デートコース・ペンタゴン・ロイヤルガーデン。TV中継用のリハーサルの後、本番スタート。さまざまな楽器が緻密に絡み合うプログレッシヴ・サウンド・スペクタクルにただただ圧倒、食ってたエスニック風カレーの味がよく分からなくなるほど。
そして、エイジアン・ダブ・ファンデイションを見るべくグリーン・ステージへと大移動。この頃には天気もすっかり好転、時折晴れ間が射すことも。ただ、地面は相変わらずの沼状態で、慎重に足場を確認しながらの移動は必要以上に体力を消耗させるのであった。そして20分かけてほぼ時間どおりに到着すると、ADFのアクトがスタート。ドラムンベースやヒップホップ、ラガマフィンの要素を取り入れた屈強なビートは、想像以上のキラーぶり。さらに、煽動的なヴォーカルが相乗効果となって、巨大なダイナミズムを形成。社会派で知られるADFであるが、高性能なパーティ・バンドでもあることを認識した。続いては、名実ともに若手No.1のUKバンド、コールドプレイの出番。UKバンドらしからぬ、ハイスペックな演奏力にオーディエンスは釘付け。そして、白眉は何といってもクリス・マーティン(vo&g)の見事なまでの歌いっぷリとカリスマがかったステージング。UK美メロ・ファンに愛されて止まない歴史的名曲「イン・マイ・プレイス」を高らかに歌い上げる様は、涙があふれるほど感動的であった(実際、隣の男性は号泣してました)。こういう類のカタルシスもまたフェスならではの醍醐味であろう。
オアシス・エリアにてお待ちかねの夕食。沖縄そばとタイ・ラーメンのW麺食いに挑戦。どちらも軽く及第点を越える美味さ、これで500円とはかなりお得。前評判どおりフジロックめしのレベルの高さを確認した次第。完食後、プライマル・スクリームへ。音源のカッコよさに比べ、ライヴがやや難ありというのが彼らに対するイメージであったが、この日のパフォーマンスはリズム隊を中心にブッといグルーヴを生み出していた。ガレージ・ロック/クラシック・ロック/ハウス/テクノと目まぐるしくスタイルを変遷してきたプライマルの歴史を俯瞰できるセット・リストにまたしても感涙。ラストは90’sUKシーンの大名曲「カム・トゥゲザー」がプレイ。初めて『スクリーマデリカ』を体験してから早十数年、アノ頃の自分は……なんて個人的な記憶がサウンドに重なり、気持ちよーく昇天。濃厚なカタルシスを全身に感じた。そしてお次は真打、ビョーク。彼女目当ての観客がもっとも多かったのではないか。グリーン・ステージの広大なスペースはぎっちり満員。妖精のごとくファンタジックないでたちで登場したビョーク、視覚的かつ幻想的な効果を存分に活かしたアクトで大観衆を魅了。ビョークの一挙手一投足を微動だにせずじっと見入るオーディエンスの姿が印象深かった。
|