
(c)Sumie Inoue

(c)Makiko Endo

(c)Makiko Endo

(c)Masaki Mita

(c)Hideo Kojima

(c)Yuki Kuroyanagi

(c)Takayuki Mishima

(c)Takayuki Mishima
|
コステロのエンターテイナーぶりに感涙
待望の晴天なり。猛烈な熱さと日差しで、7時に目を覚ます。朝食は、テント・サイトふもとの露店で豚串&ビール。野外朝ビールの美味さ加減に驚愕。勢いあまって3杯ばかりグイッといったら、早くもいい塩梅に。
この日の一発目はJUDE。ブランキー・ジェット・シティ解散ライヴから3年、JUDEを率いてグリーン・ステージに帰ってきた浅井健一。レイドバック気味のアーシー・ロックンロールを余裕綽々で披露する。BJCのような緊張感あふれるヒリヒリとしたバンド・アンサンブルも良かったが、“バンドワゴンで全国ドサまわり”的なロック・サウンドもまた味わい深くて素晴らしいと思った。JUDE終演後、クラムボンを観にホワイトへ。7/8の日比谷野音でのワンマンを成功させた自信からか、随分こなれたステージを展開。リラックスした雰囲気で登場した3人だが、いったん音を出した途端、本気モードに。「ドラマチック」「サラウンド」といった開放感あふれるナンバーで、大いに会場を盛り上げた。
昼食(さぬきうどん)を挟んで、レッド・マーキーへ。お目当てはブラッド・サースティ・ブッチャーズ。元ナンバー・ガールの田淵ひさ子(g)加入後の彼らがいかなる変化を遂げたのか、この目で確かめたくって……。ブッチャーズならではのキレのあるソリッドなバンド・アンサンブルと田淵のエッジの効いたオブリガードの相性は抜群。ブッチャーズのナンバーをこれほどまでカッコよく弾けるギタリストは間違いなく彼女しかいないはず。それもこれも彼女自身のブッチャーズに対するオマージュの深さがもたらしているのだろう。これからの4人組ブッチャーズ、大いに期待したいところだ。そして彼らの次の出番であったモーター・エースを少し観て(王道UKロックな感じの音でなかなかGOOD)、グリーンのエヴァネッセンスを。「ゴリゴリなヘヴィ・ロック+ゴシック風味の女性ヴォーカル」というフジ出演者の中では異色のサウンドに酔いしれた。数曲観た後、ニック・ロウの出番が近いことに気が付きフィールド・オブ・ヘヴンにダッシュ。今年から出来た、ホワイト・ステージとフィールド・オブ・ヘヴンを繋ぐ近道「ボード・ウォーク」経由で到着。アコースティック・ギター一本で往年の名曲を淡々と演奏するニック。初老の親父といった風情であったがヴォーカルの甘さ具合は依然そのまま。大名曲「クルーエル・トゥー・ビー・カインド」でかなりグッときました。
ネクストは、くるり@ホワイト・ステージへ。「ばらの花」「ワンダーフォーゲル」といった代表曲を挟みつつも、アルバムのみ収録の隠れ名曲的な位置付けナンバーを中心にパフォーマンスを展開し、懐の深さを見せつけたくるり。ただ、「ワールドエンド・スーパーノヴァ」をやらなかったのには少々残念であった。で、その頃、グリーンではスティーヴ・ウィンウッドが終了……。気づいてはいたものの、どうしても物理的に不可能でした。この悔しさもまたフジロックの醍醐味なのか……。気を取り直して、エルヴィス・コステロ@グリーン・ステージ。ニック・ロウ観てコステロ。パブロック・ファンにはもの凄く贅沢な一日であったことは間違いあるまい。さて、この日のコステロ、エンターテイナーとしてのポテンシャルを120%発揮したパフォーマンスを繰り広げた。シンプルかつ安定感抜群のアンサンブルのなか、ソウル・ミュージシャンのごとくエモーショナルに歌い上げる様は、珠玉の極み。’70年代後半のパンク・シーンに彗星のごとく現れ、辛らつな発言で世間をアジテイトしてきたエルヴィス・コステロ。それが今では、フジロックの大観衆を沸かす屈指のロック・エンターテイナー。これほどまでに良質なカタチでキャリアを築いたアーティストもいないだろう。そして大トリはマッシヴ・アタック。巨大スクリーンと音響を効果的に使い、出口なしのガンジャ暗黒ダブ空間を創出。オーディエンスを幻惑させたのであった。
そんなこんなでFUJI ROCK FESTIVAL’03すべての日程が終了。自分の人生のなかで、こんなに深く音楽とコミットしたことってあったかな?と。もの凄く濃密な3日間でした。とりあえず、また来年も行きたいです。最後に、今回の体験で自分なり悟ったフェスでの教訓を挙げときます。その1.基本はメシ。食えるときに思い切り食う。その2.山、ナメると死にます。備えあれば憂いナシです。その3.どっちのライヴに行くか迷ったら、年寄りの方を選ぶこと。その4.欲張らないこと。その5.羞恥心を捨て、音に没頭すること。以上です。
|