|
中村まり
昼過ぎに晴れ間が覗きはじめ、なかなかいい感じの天気。「絶対、アンタ好きだって、観といたほうがいいよ」と友人に薦められて、アヴァロン・フィールドに。華奢で可憐な女性シンガーソングライター、中村まりによるアコースティック・ギター一本での弾き語りだ。ジョニ・ミッチェルばりの繊細かつテクニカルなギタープレイとすっと心に染み渡るヴォーカルが作り出す音世界は、洗練さとアーシーさが絶妙に入り混じった、まったくもってオリジナルな雰囲気を有していた。
The Beach Boys
'05年2月、僕は中野サンプラザにてブライアン・ウィルソンの公演を体験した。そこで聴いた「カリフォルニア・ガール」「アイ・ゲット・アラウンド」「ファン・ファン・ファン」「グッド・ヴァイブレーション」……は生涯忘れることはないでしょう。で、今回のマイク・ラヴ率いるビーチ・ボーイズはどうだったかというと、3年前マウイ島のホテルで観たコピー・バンドと寸分も変わらない味わいでした。アロハを来た初老のバンド・マンによる、いい塩梅のクラシック・ロック巡業。乱暴な言い方かもしれませんが、これ以上でも以下でもないかと。あ、でもそれはそれでかなり楽しめました。ちなみに、もっとも冴えてた曲は「ココモ」でした。
New Order
個人的にはギャング・オブ・フォーに次いで2番目のお目当て。新作『ウェイティング・フォー・ザ・サイレンズ・コール』が充実の出来栄えだっただけに大いに楽しみなところ。演奏は言われてるほどローテクではなかったし、バーニーのヴォーカルも良く出ていた。ダンスミュージックとロックの中庸を行く、NO印のサウンドが余すところなく展開されていた。ただ、ところどころ演奏がグシャっと崩れる瞬間があって、なんでかなと注意して聴いてみると、おそらくピーターのベースが原因ではないかと。彼がギターソロばりにベースでオブリガード入れてるとき、他の楽器とのバランスが微妙に噛み合ってなくて…。ま、それを含めてニュー・オーダーなんでしょう。新作と過去の代表的ナンバーを挟みつつ、ラストは「ブルー・マンデー」。苗場の豊かな自然と暗黒ビート、推定3万の音楽フリークス…が生み出すケミストリーはちょっとヘンで、何だか無性に笑えてしまった。
|