今年のグリーン・ステージの幕開けとなったのは、メキシコ出身の男女ギター・デュオ、ロドリゴ・イ・ガブリエーラ。今年日本デビューを飾った彼らは、フラメンコ、ロック、フォークなどをミックスしたアコースティック・ギター2本のみで、観る者を釘付けにする激テクの持ち主。ハイ・スピードでハイ・テクニックなロドリゴのピッキングにガブリエーラのパーカッシヴなタッピングが合わさると、もはやギターの域を超えた言葉では説明不可能な音を生み出す。この日、それぞれのギターには超小型カメラが設置され、次から次へと繰り広げられる超高速演奏に、大型スクリーンを目にした観客からは驚きと興奮の声があがった。途中、一人が退場し、各自のソロ・セッションへ。ここでロドリゴはエクストリームのしっとりバラード「More Than Words」を演ると見せかけ観客の期待を仰いだり、観衆を3等分してそれぞれに異なった手拍子のパートを与えるなど、ファンとのコミュニケーションもばっちり。最後は二人のバトルという形でこれまで以上に、目にも留まらぬ早ワザで会場を圧倒し、大盛り上がりの中、ステージを後にした。
The Presidents of The United States of America@Green Stage
長年の解散から復活を遂げ、6月には4年ぶりとなるニュー・アルバムもリリースした3ピース・ロック・バンド、ザ・プレジデンツ・オブ・ザ・ユナイテッド・ステイツ・オブ・アメリカ。灼熱の太陽の下、「俺たち戻ってきたぜ!」というヴォーカル、クリスの一声から、40歳を超えてもなお衰えを知らない動きと歌声とユーモアで会場を沸かせた。日本でプレイする事からインスピレーションを受けたという「Japan」、彼らの代表曲のひとつ「Kitty」、そして新曲であり、フジのステージにぴったりの楽曲「Riot In The Sun」をたて続けに披露。元気いっぱいに走り回っていたクリスは曲の途中でステージを降り、観客との間の地面に寝そべりながら“想像上のハーモニカ”を吹く真似をして盛り上げた。
Bloc Party@Green Stage
フジのステージには初登場のブロック・パーティ。残念ながら、ベースのマットは家庭の事情のためステージに立つことが出来なかったが、フジでの彼らを一目見ようという多くのオーディエンスがグリーン・ステージに詰めかけ、前方にどんどん人が押し寄せていく。「Banquet」や「Hunting For Witches」など、1stと2ndの曲を織り交ぜて、ブロック・パーティの世界観を表現していく。この日は、先日突如オンエア解禁となった新曲「Mercury」に加え、こちらも発表されるやいなや話題となった「Flux」といった新曲群も、もったいぶることなく披露。演奏の完成度はまだ低いようだったが、ファンにとっては嬉しいプレゼントだったのではないだろうか。そしてステージだけではテンションを押さえきれなくなったケリーがついにモッシュ・ピットへ! 当然オーディエンスもそれに煽られるように、さらに声を上げていく。時にお茶目な仕草を見せ、時にそのテンションを余すことなく客席に見せ、くるくる目まぐるしく変わるケリーの表情が印象的。オーディエンスと同じように、この場を本当に楽しんでいるようであった。そして「Helicopter」での大合唱で最高潮の盛り上がりを見せるグリーン・ステージ。最後にメンバー全員でおじぎをし、大きな歓声の中ステージを後にした。