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FUJI ROCK FESTIVAL'08
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FUJI ROCK FESTIVAL'08
Rodrigo y Gabriella@Green Stage

今年のグリーン・ステージの幕開けとなったのは、メキシコ出身の男女ギター・デュオ、ロドリゴ・イ・ガブリエーラ。今年日本デビューを飾った彼らは、フラメンコ、ロック、フォークなどをミックスしたアコースティック・ギター2本のみで、観る者を釘付けにする激テクの持ち主。ハイ・スピードでハイ・テクニックなロドリゴのピッキングにガブリエーラのパーカッシヴなタッピングが合わさると、もはやギターの域を超えた言葉では説明不可能な音を生み出す。この日、それぞれのギターには超小型カメラが設置され、次から次へと繰り広げられる超高速演奏に、大型スクリーンを目にした観客からは驚きと興奮の声があがった。途中、一人が退場し、各自のソロ・セッションへ。ここでロドリゴはエクストリームのしっとりバラード「More Than Words」を演ると見せかけ観客の期待を仰いだり、観衆を3等分してそれぞれに異なった手拍子のパートを与えるなど、ファンとのコミュニケーションもばっちり。最後は二人のバトルという形でこれまで以上に、目にも留まらぬ早ワザで会場を圧倒し、大盛り上がりの中、ステージを後にした。

Rodrigo y Gabriella

Rodrigo y Gabriella



The Presidents of The United States of America@Green Stage

長年の解散から復活を遂げ、6月には4年ぶりとなるニュー・アルバムもリリースした3ピース・ロック・バンド、ザ・プレジデンツ・オブ・ザ・ユナイテッド・ステイツ・オブ・アメリカ。灼熱の太陽の下、「俺たち戻ってきたぜ!」というヴォーカル、クリスの一声から、40歳を超えてもなお衰えを知らない動きと歌声とユーモアで会場を沸かせた。日本でプレイする事からインスピレーションを受けたという「Japan」、彼らの代表曲のひとつ「Kitty」、そして新曲であり、フジのステージにぴったりの楽曲「Riot In The Sun」をたて続けに披露。元気いっぱいに走り回っていたクリスは曲の途中でステージを降り、観客との間の地面に寝そべりながら“想像上のハーモニカ”を吹く真似をして盛り上げた。

The Presidents of The United States of America

The Presidents of The United States of America



Bloc Party@Green Stage

フジのステージには初登場のブロック・パーティ。残念ながら、ベースのマットは家庭の事情のためステージに立つことが出来なかったが、フジでの彼らを一目見ようという多くのオーディエンスがグリーン・ステージに詰めかけ、前方にどんどん人が押し寄せていく。「Banquet」や「Hunting For Witches」など、1stと2ndの曲を織り交ぜて、ブロック・パーティの世界観を表現していく。この日は、先日突如オンエア解禁となった新曲「Mercury」に加え、こちらも発表されるやいなや話題となった「Flux」といった新曲群も、もったいぶることなく披露。演奏の完成度はまだ低いようだったが、ファンにとっては嬉しいプレゼントだったのではないだろうか。そしてステージだけではテンションを押さえきれなくなったケリーがついにモッシュ・ピットへ! 当然オーディエンスもそれに煽られるように、さらに声を上げていく。時にお茶目な仕草を見せ、時にそのテンションを余すことなく客席に見せ、くるくる目まぐるしく変わるケリーの表情が印象的。オーディエンスと同じように、この場を本当に楽しんでいるようであった。そして「Helicopter」での大合唱で最高潮の盛り上がりを見せるグリーン・ステージ。最後にメンバー全員でおじぎをし、大きな歓声の中ステージを後にした。

Bloc Party

Bloc Party
Photo : Masanori Naruse



Kate Nash@White Stage

昨年デビュー・アルバムで大ブレイクしたロンドン出身の女性シンガー・ソングライター、ケイト・ナッシュの記念すべき待望の初来日公演が、今回のフジロックで実現! 夕方4時の出演とあって、雲行きが怪しくなってはいたものの、ホワイト・ステージは生ケイトを心待ちにしていた国内外のファンで埋め付けされていた。ヴァイオリンを含めたバンドを携えて現れたケイトは、ピンクのトップスにゴールドのミニ・フレア・スカートを身にまとい、実に可愛らしい。キーボードに座るや否や「Mariella」でライヴをスタート。中盤ではファン・ファクトリーの大ヒット曲「Do Wah Diddy」をミックシングし、ライヴならではの楽しみ方に観客の心は躍る。直後に予想通り、今年初めての雨が降り始めるも、事前にレイン・コートで備えていた多くのファンは気に留める事はない。「Skeleton Song」「Mouth Wash」ときて、「Birds」では鍵盤をアコギに持ち替えたケイト。生で観る彼女のパフォーマンスは、想像していた以上に激しく、アーティスティックだった。ラストの「Pumpkin Soup」の終盤では彼女一人を残してバンドが退場、その後ケイトの一人舞台となった。

Kate Nash

Kate Nash



The Vines@Red Marquee

ヴォーカル、クレイグの復活。そして4年ぶりの来日。ついに彼らのライヴを見ることができるのかと思うと、緊張感にも似たものがこみ上げてくる。レッド・マーキーには規制寸前の多くの人が押し寄せ、大きな歓声と拍手が上がる度に、同じ想いを抱いていた人がたくさんいるということを実感させられる。ずっと彼らを待っていたんだという気持ちが伝わってくる。そしてヴァインズもその期待をまったく裏切らないパフォーマンスを見せつける。ステージでのクレイグは本当に調子が良さそうで、彼の絶叫やサイケデリックなステージングに、ヴァインズというバンドの魅力を改めて実感せずにはいられない。ニュー・アルバム『Melodia』は、そんな彼らの復活を証明するかのように、デビュー当時のキラめきを放っているようであり、さらに自信に満ち溢れた力強さもある傑作。ステージ上で「He's A Rocker」「Get Out」などの収録曲が披露されると、過去曲と変わらぬ程に会場を沸かせ、新たなアンセムが生まれる瞬間を見ているかのようだ。「Winning Days」「Get Free」では、4年分の想いをステージにぶつけるように大合唱が起きる。最後はステージ上でギターを振り回すクレイグ。カオスティックに暴れるというよりは、日本でライヴができるという喜びと、本当にライヴを楽しんでいるようにその光景は映った。「本当にお帰りなさい!」そこかしこから、そんな声が聞こえてきたような気がした。

The Vines

The Vines

The Vines



Kasabian@Green Stage

1日目グリーン・ステージのセカンド・ヘッドライナーを務めるカサビアンも、フジは初登場。しかしそうとは思えない、そこはかとなく漂う大物っぷり。1曲目の「Empire」から、すでにオーディエンスのテンションの上がりっぷりも尋常ではなく、ついにフジに登場した彼らを心から待ち望んでいた様子だ。ヴォーカル、トムが「Come on FUJI!!」と声を上げる度に、それに応えるオーディエンス。その場にいた人すべてをステージに釘付けにしてしまう、この風格は何だろう。なかなかここまで完璧なステージングをやってのけるバンドも少ない。代表曲を次々と繰り広げる中、新曲「Fire」も、ここフジにて披露。そして「Club Foot」では、イントロが流れた瞬間に大きな歓声が! 彼らの存在を世に知らしめたともいえるこのアンセムで、我を忘れたように飛び跳ねる人々でグリーン・ステージはいっぱいになった。メンバーがステージを後にしてからも、興奮冷めやらぬといった風にアンコールを求め拍手を求めるオーディエンス。いや、まさか…と思ったところで、再びステージにカサビアンが登場! アンコールでもなんと新曲「Fast Fuse」が披露される。実は直前の川崎CLUB CITTA'での公演で、一足先にこの曲を聴いていたのだが、ラテン調のメロディを軸としているこの曲、カサビアンとしては新境地のように感じる。特にアウトロで、ジャム・セッションするかのように盛り上がり、じわじわとオーディエンスを巻き込み、最後を締めくくったのは圧巻であった。大きく自分達の存在をフジに刻みつけたカサビアン、新譜が早くも待ちきれない。

Kasabian

Kasabian

Kasabian
Photo : Masanori Naruse

 
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