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SUMMER SONIC '07
The Young Punx!
Dance Stageのステージに広がる大きなスクリーンに、なびく英国旗がデジタル映像で映し出されると同時に“オハヨウゴザイマース!”とザ・ヤング・パンクスのメンバーが登場。ファットボーイ・スリムから“最も狂気でキャッチーな奴ら”というお褒めの言葉を頂き、その定評のあるパフォーマンスは多くのアーティストに一目置かれ、本国UKではすでに売れ売れの彼ら。普段は2人だが、前評判も高いライヴだけのスペシャル・メンバーが、もちろんこのサマソニのステージでも登場! さらにメンバーもピエロから始まり、シカ(?)、ニワトリなど次々に覆面をかぶっては、ステージを走りまくり、あげくには全身スーパーマンまでもが登場し、なんともおバカでカラフル、賑やかなステージに。そのパフォーマンスに負けじと、繰り広げられるサウンドもメタルばりに轟くギター音が炸裂のロック・ナンバーから、とにかく躍らせてくれるダンス・チューンまで盛りだくさん。「Wake up, make up, bring it up, shake up」や「Young And Beautiful」では、皆待ってましたと踊り狂い、真っ昼間らしい終始アゲアゲのステージを見せつけてくれた。

Gym Class Heroes
お日さまもピーカンに晴れまくっている午後2時頃、Mountain Stageに登場したのが、全米で「Cupid's Chokehold」がビッグ・ヒットし、一躍その名を世界中に広めたジム・クラス・ヒーローズが登場。少し髪が伸びたのか、キュっと1つにまとめ上げ、Tシャツに短パンというフェスらしい格好でステージに現れたヴォーカルのトラヴィスにまずは目と心を奪われつつ、ライヴがスタート。ライヴでの盛り上がりは間違いない「The Queen And I」などが披露されていく中、ライヴ中盤、トラヴィスが“Beautiful Girlsはどこかな?”と言い、現在全米で大ヒット中のショーン・キングストンのナンバー「Beautiful Girls」に。原曲とはまた一味もふた味も違う魅力に魅せられ、ライヴならでは! なんて思っていると、そこに流れてきたのは“バラララ〜”でお馴染みの「Cupid's Chokehold」。もちろんオーディエンスからも大歓声が。そしてさらに、同曲の途中にはプロデュースも手掛けている、フォール・アウト・ボーイのパトリックが飛び入り参加! これにはオーディエンスもさらなる狂喜乱舞。なんでも、メンバー全員舞台裏からステージを楽しんでいたのだとか。豪華カメオ出演者も話題の新曲「Clothes Off!」ももちろん披露しライヴは終了。とにかくカッコよかったと楽しかったが体全身に充満し、サマソニらしい、サマソニならではの1コマが見られる、なんとも幸せなライヴだった。



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CSS
参加者の多くがその日のメインに向かって体調をコントロールし始めるであろう16時頃、そんなことをさせるものかと躍らせにDance Stageに現れたのは、地球の裏側ブラジルから来てくれちゃいましたCSSの皆様。メンバーの登場前からステージに設置されているいろんな形の風船の数々を見ただけで、ワクワク。一体どんなパフォーマンスを見せてくれるのかなとドキドキしていると、ヴォーカルのラヴフォックス嬢がなんと、全身ギンギラ銀のラメで覆われた全身タイツ登場! 初っ端からものすごいインパクトを与えてくれる。続く2曲目でそれを脱いだかと思ったら、その下から出てきたのはこれまたなんと目を疑わずにはいられない黄と黒のシマシマ、そう、トラ柄全身タイツっす! いやーもう完敗の一言。とにかく終始踊らせまくってくれた彼女たちのステージを見て、ハマってしまった人も多かったはずだ。

Don Johnson Big Band
都市型フェス、サマソニにおいて唯一自然との触れ合いの場(?)となるBeach Stageでは、まだまだその強い日差しで我々を容赦なくジリジリと焦がしてくれる中登場したのは、フィンランド出身の注目のバンド、ドン・ジョンソン・ビッグ・バンド(ちなみにドン・ジョンソンはいません)。“こんな暑い時間にプレイしたことはない”とパフォーマンス前にコメントしてくれた彼ら、本人たちも一体どうなるのか読めていなかったようだが、ご心配なかれ。天候だけでなく、いきなり2曲目でキーボードのヒューズが飛んでしまうというトラブルに見舞われながらも、そのパワフルなパフォーマンスでどんどんオーディエンスを引き付けていく。バンド構成という面でいろいろな楽器が登場する傍ら、ヒューマン・ビート・ボクサーがパフォーマンスを披露するなど、ヒップホップに対する概念をうまく覆しながらも、その漲るヒップホップへの愛情が随所に感じられる、“アツイ!”ライヴを見せてくれた。

Gwen Stefani
とにかく暑い中、ついにやって来たMarine Stageのお目当ては、そういよいよノー・ダウトとしての活動がスタートすると噂され、と同時にソロを見る最後の機会となるかもしれないグウェン・ステファニー。いきなりのっけから「The Sweet Escape」でダンサー共々登場したグウェン姐さまは、その見事にパックリと割れた腹筋が全開となる胸下あたりまでの超ミニ・ボーダー・トップスに、下はノー・ダウトのライヴでもよく見かけるジャージ・パンツ。パンキッシュなバンドでの彼女とは一転、オシャレでカワイイ、まさにガールズ路線のソロだっただけに、一体どんなステージになるのかと期待も高かったこのライヴだが、もう、とにかくさすが憧れのロック少女だけある、エネルギッシュなもの。バックにいるダンサーは男女共にとにかくアクロバティックに動きまわり、グウェンはステージを走りまくる。時折、「Luxurious」などでトーン・ダウンしつつも、その直後に「Wind It Up」をもってくるなど、ツボをおさえまくり。自らのブランドなどからもその日本好きは知られている彼女だけにMCでも、きちんと言葉を伝えたいということでバック・ダンサーにいる日本人に訳させたりとその人柄も十分に伝わってくる。「Hollaback Girl」ではついにサマソニ最大のステージであるMarine Stageから降り立ち、自らオーディエンスの波に飛び込んでいく姿に、やはり彼女はノー・ダウトのグウェンなのだなとうれしく思ったりもして。最後は「What You Waiting For?」で幕を閉じた1時間のステージからは、とにかくグウェンのパフォーマーとしての凄さを再認識させられる素晴らしいものであった。




Avril Lavigneの着うたはこちら!
Avril Lavigne
続いて登場したのは一回り以上も若いアヴリル・ラヴィーン。とはいえ、ガールズ・ロックの大先輩のあんな圧巻パフォーマンスの後だと、どこまでやってくれるのかなとちょっと厳しい目でみちゃいそうなところに、いきなり聴こえてきたのはクラップ音。そう、まさかまさかの大ヒット曲「Girlfriend」でライヴ・スタート! 黒のタンクトップに最新作のイメージ・カラー、ピンクと黒のチェックのミニ・スカート、網タイツに靴下、そして真っ赤なマイクを持ってアヴリルが登場。もちろんPV同様にダンスだって見せてくれちゃっている。さらに、1曲挟んで披露されたのはデビュー・アルバムからの大ヒット・ナンバー「Sk8er Boy」で、いきなり大合唱だ。その後もギターを持っての「My Happy Ending」や新曲の「When You're Gone」と、ヒット曲が次から次に披露。その間、ロッキッシュなナンバーではステージを降り、セキュリティーの人の肩に乗りオーディエンスを盛り上げるという小柄なアヴリルならではのアイディアで見事に盛り上げていく。時に「みんな大好きー!」とまさにアイドル的な発言でなんともかわいらしさが表現されたかと思えば、いきなりシャウトもかます。メイン・ステージでトリ前という時間帯に登場するようになっただけあり、そのパフォーマンスの成長ぶりに十分満足させてもらった。最後はこの曲あっての今のアヴリルがあると言っても過言ではないデビュー曲「Complicated 」でステージは幕を下ろした。
Black Eyed Peas
“SUMMER SONIC 07”のMarine Stageトリ、つまり1日目のヘッドライナーに今年選ばれたのはご存じブラック・アイド・ピーズ。ヒップホップ畑のアーティストが、日本の夏フェスでトリを飾るというなんとも歴史的な瞬間だろう。バンドが姿を現し、「Hey Mama」のイントロが流れ出すと、とにかくオシャレで、華のありまくる4人のメンバーが満を持して登場! その華やかさ、ダンスで鍛えられた華麗な動き、絶え間ないリズム・キーピングに、紅一点ファーギー嬢の力強い歌声、そしてリーダー、ウィルの才能と絶妙な間。どれをとってもエンターテイナーの集まりである彼らのステージは、次から次にヒット曲が飛び出し、スタジアム中を躍らせてくれる。途中、ソロ・タイムが設けられると、タブーは得意のダンスとヒップホップがいかなるものかを見せつけ、アップルはフィリピン語でラップする「Bebot」を。ウィルはこの秋にリリースとなる、ソロ・アルバムから出来たてほやほやの新曲「I Got It From My Mum」を聴かせてくれ、そしてなんといってもこのソロ・コーナーの目玉、大成功を収めているファーギー嬢が「London Bridge」や「Big Girls Don't Cry (Personal)」で盛り上げてくれる。が、この日この会場にいた多くの人々にとってやはり一番印象的だったのは、「Where Is The Love」の曲中でウィルの指示によって皆が携帯の画面を空に掲げた時じゃないだろうか。ライターによるこのようなパフォーマンスはかつてからよくあるものの、最近では問題になることも多くあり、まさに現代らしい発想。そしてほぼ持っていない人がいないという点でもほとんどの人が参加出来、色もさまざま。本当になんとも幻想的で感動的な瞬間だった。その一方で、ウィルがドラム・セットに座り、片手と足でビートを刻みながら自らプロデュースのNasの「Hip Hop Is Dead」を披露したり“Tokyo”をキーワードにフリー・スタイルを披露するなど、コアなファンにもそうじゃないファンにも受け入れられているウィル・アイ・アムを象徴するかのような一場面も。最後は3年前に日本で作ったという「Let's Get Retarded」で皆をアゲにアゲ、花火と共に暑い一夜が終わりを告げた。
 

文・浅野ミレイヤ麗
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