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――たしか昨年からあなたは、"ライヴ・アルバムを作りたい"と度々発言してましたよね。 |
| アリシア: |
ええ。元々わたしはライヴが大好きだし、ライヴこそミュージシャンとしての自分の姿を明確に表す場だと思ってるの。予測不能でふたつとして同じものはないという点がすごく興味深いし、だからこそライヴ・アルバムってスペシャルなのよ。そこには一度きりしかないある特定の時間が封じ込められていて、永遠に記録として残るのよね。それに、スタジオ・アルバムを2枚作り終えた今なら、ライヴ作品に自分のエッセンスを凝縮できると感じたの。 |
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――そこでMTVに『アンプラグド』出演を打診したんですね。 |
| アリシア: |
最初は"もう放映は終了済み"と断られちゃったんだけど、どうしてもやりたいとお願いしたら、わたしのために番組を復活させてくれたのよ。過去に『アンプラグド』に出演した偉大なアーティストたちの仲間入りができるなんて、ものすごく光栄なことよね。実際のステージも最高に楽しめたわ。まるで自宅のリビングルームに観客に集まってもらったみたいにリラックスできたし、想像した以上にうまくいったんじゃないかしら。 |
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――アコースティック形式への再アレンジには、どんな風に取り組んだのですか? |
| アリシア: |
曲によっては、ずっと前から温めていたアイデアもあれば、バンドと相談しながら練ったものもあるし、現場で思いついたアイデアもあるの。パーカッションやストリングスも取り入れて、アコースティックとはいえ変化に富んだ内容になったと思うわ。 |
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――"ルーツを再確認する機会になった"とのMCも印象的でした。 |
| アリシア: |
活動を始めたばかりの頃のわたしは、まさにこんな感じだったのよ。ちゃちなキィボードだけを使って、小さいホテルやクラブで歌っていて、ひとりで観客をもてなさなくちゃならなかったわ。でも、そういうシチュエイションをいつも楽しんでいたのよね。だからあの頃と同じような体験ができてすごくうれしかったの。 |
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――この『アンプラグド』アルバムから米国でシングルカットされた新曲『Unbreakable』のテーマは、"永遠の絆"だそうですね。 |
| アリシア: |
自分が愛する人との関係、例えば母と娘、姉妹、父と息子、なんでもいいんだけど、そういう関係は絶対に途切れることはないって歌っているの。それを伝えるために、詞の中ではウィル(・スミス)とジェイダ(・ピンケット)を始め、長年愛し合いお互いを支えて夢を実現させてきた著名人のカップルなんかをメタファーに使ったのよ。誰にでも彼らと同じことができるのだ、と。 |
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――ラッパーのコモンとモスデフ、ダミアン・マーリーをゲストに迎えた賑やかなフィナーレには、どんな意図があったんですか? |
| アリシア: |
とにかく楽しいエンディングにしたかったから、尊敬する人たちをステージに集めて締め括ったのよ。まずコモンとモスデフと歌った『Love
It Or Leave It Alone』は、わたしたちの音楽への思い入れを伝える曲なの。"愛していないなら最初からやらないわ!"ってね。その後ダミアンも加えて、またちょっと違うヴァイブを取り入れたの。なにもかもその場のノリ任せだったけど、全員が楽しんでることがわたしにも伝わってきたわ。 |
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――この後は初の映画出演も控えていますし、自伝的な小説も書き進めているそうで、忙しい日々が続きそうですね。 |
| アリシア: |
わたしは音楽以外の新しい表現を試すことには、いたって前向きなの。オファーを受けたら、その時々の状況に照らし合わせて引き受けるか否か判断するんだけど、だいたい"これはやらなきゃ"って直感で分かるものなのよ。 |
| インタビュー・文/新谷洋子 |