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――中塚さんはCMソングを沢山手がけてらっしゃったりするので、人の気持ちを捕えるのが得意なのでしょうか。まず、アルバム1曲目「Magic
Colors」(資生堂ピエヌCMソング)にググッとひきつけられたのですが。 |
| 中塚: |
「当初はあのヴォコーダーの音のせいで、『ダフト・パンクの新曲か?』なんて、問い合わせもあったみたいで(笑)。ちょうど、ダフト・パンクの新作が出る時期に重なっていたんでね」 |
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――プロデュースものなどを含めると、ものすごい数の曲を生み出していると思いまが、実際どのようなペースで創作活動をされているのでしょうか。また、前作のリリースから約一年後の新作発売となったわけですが、アルバムのリリース・ペースについて考えたとき、この一年というインターバルは妥当だと思いますか。 |
| 中塚: |
「僕の中では、ミュージシャンだし作曲家でもあるから、お仕事としての感じを音楽に出したくないと思っているところがどこかにあって。普通に『お仕事感』ってイマイチじゃないですか。だったら、仕事じゃなければいいんじゃないかなと思って、仕事でもなんでもないときに1日1曲、日記のように作ってるんですよ。だから、単純計算で月に30曲はできるので、1年後に10曲にまとめるのは、僕にとっては遅いっていう気があるんですけどね。ギターとか楽器だったりすれば、わかりやすいのかもしれないけれど、毎日触っていますとか。でも僕はそういうプレイヤーでもないから、暇さえあれば曲をつくっているという。そんな感じです。」 |
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――そういう話をうかがうと「日常生活の中で常に無意識にアウトプットをしているんだな」というイメージを、中塚さんには抱くのですが、アウトプットばかりになると、自分を見失ってしまうことってありませんか? |
| 中塚: |
「例えばですが、これは誰々さんの曲、じゃあこれは僕のオリジナル…そんなことはまったくしていないので、そういう意味では見失うも何も、“中塚武”というのは、ないんですよ。他のアーティストたちと同じ距離のところに中塚武もいる。自分のことをやるときは、自分でやってというのはないですね」 |
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――ご自身でそんなふうに冷静に自己分析できるのは、すごいことだと思いますよ。 |
| 中塚: |
「自分も他者も同じ流れのなかにいて、自者も他者も関係ない。同じっていうモードです」 |
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――なるほど。 |
| 中塚: |
「よく、『それだけアウトプットしていると、インプットは?』って言われることがあるんですけど、インプットなんてなくてもいいんじゃないかなって思うこともあります。そりゃあ、人よりものすごい数の音楽を聴いているとは思うんですけど、それより普段生活しているときにどんな音が何を聞くわけでもなく入ってくるほうが大事で、ヒップホップの歌をつくりたいから、資料集めて…というのはナンセンスだと思うんですよ。今ある自分の蓄積の中でつくらないとリアルじゃないと思うんです」 |